コラム >> 加藤祐三


〈連載〉黒船来航と洋学⑤

近代日本語の形成

加藤 祐三 前都留文科大学長

英語学習の必要性が高まる。だが英和・和英辞典がない。そこで活用されたのが、R.Morrison,"Chinese English-Dictionary"...

〈連載〉黒船来航と洋学④

双方全権の署名がない

加藤 祐三 前都留文科大学長

林大学頭とペリーの対話(3月8日)の数日後、アメリカ側は最先端技術の土産品を陸揚げする。蒸気機関車の4分の1モデルに客車と貨車、レール2キロメートルを敷設、石炭を焚いて実...

〈連載〉黒船来航と洋学③

対話(論戦)から条約の詰めへ

加藤 祐三 前都留文科大学長

日米全権の林とペリーが横浜応接所の8畳間の「内座」で会談し、論戦(対話)が始まる。使用言語はオランダ語、通訳はオランダ通詞・森山栄之助とポートマン。 ペリーが言う。 「我...

〈連載〉黒船来航と洋学②

2度目の来航と横浜応接

加藤 祐三 前都留文科大学長

ペリー提督はアメリカ東部の軍港を出航して大西洋を渡り、アフリカ南端からインド洋に入り、中国で思わぬ時間をとられたが、沖縄・小笠原を経由、約7ヶ月半後に浦賀(神奈川県)に現...

〈連載〉黒船来航と洋学①

天保薪水令下の黒船来航

加藤 祐三 前都留文科大学長

都留文科大学文学部英文学科創設50周年の祝典が開かれ(2014年3月15日)、記念講演「黒船来航と洋学」を引きうけた。拙著『幕末外交と開国』(2012年 講談社学術文庫)...

〈新連載〉

研究の回顧と展望②

加藤 祐三 前都留文科大学長

イギリス近代史は大塚久雄さんの「大塚史学」が全盛期にあり、とくに18世紀以降の綿工業分析を通じてイギリス産業革命の成立メカニズムを探り、紡績、繊維機械、企業家など「国内的...

〈新連載〉

研究の回顧と展望①

加藤 祐三 前都留文科大学長

大学教員の仕事は教育・研究・社会貢献・学務の4つあると、しばしば述べてきた。そのうち「教育」に関しては学長ブログ「大学で教えて半世紀」(2014年1月25日掲載)に、また...