文化


ピックアップ

文明間の相互参考の二千年:皇室・大禹・漢字・蚕糸

これは、著者の親身の体験と学術的研究を渾然一体とした一書である。著者の王敏は法政大学名誉教授であり、日中の文化交流と日本学の研究に長年携わってきた。2025年に...

六堡茶と黒茶

広西壮族自治区の東端の梧州市は、桂江と郁江の合流点になっており、町は桂江をはさんで二分されている。 港の発達していない広西では、この梧州が輸出港として大きな役割を果して...

「粤動新次元」アニメ&トレンドトイ展が秋葉原で開催

10月10日、「粤動新次元」アニメ&トレンドトイ展が東京・秋葉原で成功裏に開催された。このイベントは広東省人民政府新聞弁公室、広東省文化観光庁、広東省文学芸術...

潘壺

紫砂壺を好む中国茶愛好家なら、潘仕成という人物を知っておくべきである。 彼がデザインした紫砂壺は、形状がきわめて古典的で、清代末期の福建や広東の家庭では定番であった...

新着記事

「2025河南六堡茶文化祭・梧州六堡茶中原進出」イベントが閉幕

秋冬は、温かく滋養豊かな黒茶が最もふさわしい。9月12日から14日まで、「2025河南六堡茶文化祭・梧州六堡茶中原進出」イベントが河南省の国香茶城で盛大に開催された。 ...

貴重な微生物発酵茶

さて、いよいよ微生物発酵茶の話だが、この種の発酵茶は希に地球上に点在してきたが、今日ではさらに数が少なくなり貴重なものとなっている。代表的なものは中国に伝わる黒茶で緑...

六堡茶の新しい茶友となって

不思議なことに、私は北京生まれで、子どもの頃から茉莉花茶を飲んできた。六堡茶との出会いは風雅な茶会ではなく、まるで人の群れの中で長いあいだ静かに私を待っていてくれたかのよ...

曜変天目と油滴天目――日本の国宝として輝く宋代の磁器

今、中国・宋代の建窯からもたらされた磁器が、日本の国宝として輝きを放っている。伝世の天目建盞4点――曜変天目3点と油滴天目1点が、博物館や寺院の宝物庫に静かに収蔵され、千...

姬霞敏 中国国際茶文化研究会副会長

梧州六堡茶の中原進出―中国黒茶産業の新たな試み

近年、健康志向の高まりと黒茶市場の拡大に伴い、広西・梧州の六堡茶が嶺南から、より広い舞台へと市場を拡大しつつある。中原の後背地である河南でも六堡茶のファンは増えている。2...

六堡茶――日本における40年の歩み

2025年7月、私は静岡県袋井市で日本の著名な茶学者・松下智先生と再会した。先生はすでに95歳の高齢であるにもかかわらず、健康状態は極めて良好で、この日も愛知県から新幹線...

梧州六堡茶VS祁門安茶

「六六茶会」―中国黒茶産業界の新たな試み

2025年9月13日、「2025河南六堡茶文化祭・梧州六堡茶中原進出」イベントにおいて、六堡茶と祁門安茶の合同茶会が開催され注目を集めた。「伝説の安茶を世界へ 」をテ...

白茶を語る

白茶は中国六大茶の一つで、歴史が古く、上品な名を持ち、古来より珍重されてきた。別称として「雪芽」「瑞雲祥龍」「龍団勝雪」などがあり、保存性や薬効から独特の製法が発展し...

茶話流年

子どもの頃、来客があると、父はいつもジャスミン茶でもてなしていた。あの時代、茶はとても貴重で、父は新年や節句のときだけ、上等なジャスミン茶を数百グラム購入していた。父...

中国茶文化学者の楊多傑氏が日本記者クラブで講演

日中茶文化対話が新たな章を開く

9月6日午後、日本記者クラブで新たな文化講演が開かれた。同クラブはこれまでにも訪日した中国指導者を招いて講演を行ってきたが、中国茶文化の学者が登壇するのは今回が初めてであ...

若き物語――日本茶と岩本涼

朝霧が静岡県の本山茶園を包むころ、28歳の岩本涼は身をかがめて新芽の様子を確かめていた。露が茶蓑(ちゃみの)を伝って落ち、青い石に小さな音を刻む。「茶業界の新芽」と呼...

喧騒の中に詩情をたたえる北京・王府井の璞瑄茶軒

千年の古都・北京。王府井大街では、ネオンと車の流れが人々を現代都市の奔流へと引き込んでいく。高層ビルのガラス外壁は陽光を反射し、高級ブランド店のショーウィンドウには最...