中国が8年連続で世界最大の産業ロボット消費国に

 

工業・情報化部などの15当局が起草する「『十四五』ロボット産業発展計画」が12月28日、正式に発表された。工業・情報化部が記者会見を開催し説明を行った。

工業・情報化部装備工業一司の王衛明司長は、「中国は8年連続で世界最大の産業ロボット消費国になっている。2020年の製造業ロボット密度は1万人あたり246台で、世界平均水準の2倍近くだった。20年のロボット産業の売上高は初めて1000億元(約1兆8000億円)を突破した。第13次五カ年計画期間(2016-20年)の複合年間成長率は約15%で、うち産業ロボットの生産量は7万2000セットから21万2000セットに増え、年平均31%増加した」と説明した。

 

第13次五カ年計画期間(2016-20年)中、中国のロボット応用水準が大幅に上がった。産業ロボットの応用分野は自動車、電子、冶金、軽工業、石油化学、医薬品などの52業界をカバーしている。倉庫保管・物流、教育・娯楽、清掃サービス、警備・巡回点検、医療・リハビリなどの分野で大規模応用を実現している。

王氏は、「中国のロボット産業はすでに、部品から完成機、さらには集積応用に至る全産業チェーン体制をほぼ形成した。中核技術と基幹部品のイノベーションが秩序正しく推進され、完成機の研究開発及び量産製造の能力が高まり続け、産業チェーンの変化に対応する能力、協同発展する能力が持続的に向上している」と述べた。

同計画は産業イノベーション能力の向上、産業発展の基礎固め、先端製品の供給拡大、応用の深度と幅の広がり、産業組織・構造の最適化という5つの任務及び「ロボット中核技術研究開発行動」「ロボット基礎技術向上行動」「ロボット革新的製品発展行動」「ロボット+応用行動」という4つの行動を打ち出した。