中国深圳創新創業大会第5回国際大会を開催

 

11月30日、「中国深圳創新創業大会」第5回国際大会決勝戦が深圳の竜崗区で開催され、頂上対決がおこなわれた。

今回の大会はオンライン方式でおこなわれ、世界9カ国の1473プロジェクトが参戦し、7業種決勝戦を通過、三大懸賞大会の戦いを経て、21のプロジェクトが勝ち抜いて決勝戦に残り、栄冠の獲得を目指した。

 「中国深圳創新創業大会」は2016年に始まって以来、海外の優秀なプロジェクトを集め、創新創業(イノベーションと起業)リソースを統合し、海外の創新創業プロジェクトの中国のハイテク産業リソースとのマッチングをサポートし、優秀なプロジェクトに産業からのフィンテック、インキュベーションなどのサポートを提供し、産業チェーン、イノベーションチェーン、人材チェーン、教育チェーンの「4つのチェーン」の相乗効果を十分に発揮し、深圳と広東・香港・マカオグレートベイエリアと先行モデルエリアの「ダブルエリア」建設をサポートする。

 

趙忠良・深圳市人力資源と社会保障局局長

 

深圳市人力資源と社会保障局の趙忠良局長は大会の席上、以下のように挨拶した。

「深圳は中国で最も活力ある都市の一つであり、良質な創新創業の環境を有し、人材、資本、産業などイノベーション要因の集積度も全国トップである。目下、深圳は『ダブルエリア』推進期に突入し、『ダブルエリア』発展の黄金期を迎えており、イノベーション、協調、エコ、開放、ウインウインという新しい発展理念のもと、ハイテク技術産業を旗印にしたハイクオリティ発展の道を歩み出し、広東・香港・マカオグレートベイエリアのハイレベル人材集積地建設の中心的なエンジン役を担うべく努力している。中国深圳創新創業大会国際大会は深圳というイノベーションの集中する場所で育まれ、人材、資本、技術交流の成長トレンドに適応し、イノベーションの知恵を奮い立たせている。そして、強い連携、互恵の信念をさらに深め、協力してウインウインを実現してきた。今大会では、国内外の優秀な人材が深圳に集まり、勇敢に夢を追い、夢の実現に奮闘し、深圳と手に手を取って共に進み、世界が刮目する新しい、さらに大きな奇跡を創造することを心から歓迎する」。

 

決勝戦の審判団

 

プロジェクトの審査の公平性、公正性、公開性を担保するため、今大会では、英国王立工学アカデミー会員のゲハン・アマラトゥンガ教授、世界芸術科学アカデミー会員のゲルギオス・テオドロポロス教授、中国工程院会員の何継善教授、スイス科学院会員で米国発明アカデミー会員のホルスト・フォーゲル教授、ニュージーランド王立アカデミーのピーター・エドワード・ロービー教授、カナダ工学アカデミー会員の楊軍教授ら6名の国内外のアカデミーメンバー、さらに同創偉業マネジメントのパートナーの丁宝玉氏、前海母基金主管パートナーの高昂氏、深圳天使基金管理公司副総経理の劉湘寧氏ら3名の投資分野の有力者の共同審査員を招聘し、参加プロジェクトのイノベーション能力、技術と製品、ビジネスモデルと実施プラン、財務分析など様々な角度から審査をおこない、大会参加者にとって、参考となり実用価値のある最適化のためのアドバイスを提供した。

 

深圳人民政府の産耀東副秘書長が一等賞を授与

 

 

 

竜崗区の王策飛区長が二等賞を授与

 

深圳市人力資源と社会保障局の閔暁波副局長、竜崗区の張玉慶副区長が三等賞を授与

 

 激しい戦いの結果、カナダの《Low-Cost Butanol from cyanobacteria and Carbon Dioxide Emissions》(シアノバクテリアからの低コストブタノールと二酸化炭素排出量)プロジェクトが本大会の一等賞を獲得した。

そのほか、英国・ロンドンの「VacV新世代腫瘍溶解性ウイルス製品」プロジェクト、米国シリコンバレーの「次世代レーザーレーダー:FMCWレーザーレーダーチップ」プロジェクト、日本・東京の「高性能PDF最適化圧縮とストレージ」プロジェクトが二等賞を獲得した。

また、日本・東京の「大口径リキッドレンズ」プロジェクト、ドイツ・ベルリンの「低コストでコンパクトな超高速ソリッドステートフェムト秒レーザー」プロジェクト、オーストラリア・シドニーの「熱画像エネルギー損失定量の評価(QEA)技術」プロジェクト、米国シリコンバレーの「ナネオンナノテクノロジー」と「海誉新素材:室温硬化重防食セラミックコーティング」、英国・ロンドンの「MEL サイエンス」が三等賞を受賞した。

参加者たちは口々に、世界の人材、プロジェクト、イノベーションリソースが深圳の産業とリンクし、資金により広い舞台を提供するための大会であり、さらに多くの海外のイノベーターたちが深圳の優れた創新創業環境と濃厚な創新創業の雰囲気を味わって欲しいと述べた。

 

日本チームは「高性能PDF最適化圧縮とストレージ」プロジェクトで決勝戦二等賞を獲得した

 

 

日本チームは「大口径リキッドレンズ」プロジェクトで決勝戦三等賞を獲得した

 

 今大会の日本地区予選では160のプロジェクトの応募があり、審査の結果、13プロジェクトが業種別決勝に、7プロジェクトが懸賞大会に進み、11月におこなわれた決勝戦と懸賞大会において、日本チームは決勝戦二等賞が3プロジェクト、三等賞が2プロジェクト、懸賞大会で優秀賞2プロジェクトに入賞し、総決勝戦では二等賞1プロジェクト、三等賞1プロジェクト受賞という優秀な成績を収めた。

 輝くばかりの成績は、参加者たちの長年の研鑽の賜物であり、また行政機関と開催機関の長年の努力の賜物でもある。さらに、各界の機関、学校、団体の大きなサポートがあってこそのものである。

2021年10年の大会スタート以来、日本地区予選の実施機関である深圳市駐日経済貿易代表事務所と開催機関である中国天安数碼城(TIANAN CYBER PARK)、株式会社日本新華僑通信社が共同で、オンラインでの推薦会を5回にわたり開催した。

そして、一般社団法人日本深圳経貿文化促進会、NPO法人全日本華人科学技術促進会、一般社団法人日中発展創新促進会、明徳国際株式会社、軽井沢ホールディングス株式会社、千葉大学、名古屋大学、京都大学など関係各所の多大なサポートのもと、日本のイノベーション人材560人を動員し、大会の普及に努力し、深圳の科学技術の発展の最新情報を伝え、日本の各界から広く評価されている。

 

田常浩・深圳市駐日経済貿易代表事務所首席代表

 

 日本地区予選の実施機関である深圳市駐日経済貿易代表事務所の田常浩首席代表は、今回の日本地区予選について以下のように総括した。

「6年間を経て、日本地区予選の影響力は拡大し、多くの優秀なプロジェクトと優れた人材が数多く出現し、深圳に海外の新鮮な血液を出し入れし続けてきており、日本の創新創業人材が深圳のリソースとマッチングする重要なプラットフォームとなった。現在までに日本地区予選からの7つのプロジェクトが深圳を拠点にすることに成功しており、そのうち邵肖偉チームの『距離センサーに基づくグループおよび個人の空間情報抽出-スマートシティ、スマートホーム』プロジェクトが孔雀団体からの資金援助を獲得した」。

そして、「創業の夢を持つ海外の学生たち一人一人がこの大会のプラットフォームを利用し、創業の夢をかなえて欲しい」と激励した。

 2021年中国深圳創新創業大会第5回国際大会は閉幕したが、創新創業の夢を持ち続け、2022年に深圳で会うことを約束しよう。Fly with Shenzhen!

中国深圳創新創業大会第5回国際大会日本予選大会でのオンライン記念撮影