在日華人がチャーター便で武漢に救援物資を送る

武漢、湖北省の新型肺炎感染状況には本当に心が痛む。旧暦の大晦日である1月24日、日本湖北総商会、武漢大学日本校友会などの在日華僑団体が集まったが、それは年越しの宴会のためではなく、どのように湖北省に救援物資を送るかを話し合うためであった。

三人寄れば文殊の知恵、華僑団体の気持ちは一つになった。多くの華僑団体から集まった数千万円相当の救援物資は準備できたものの、新型肺炎の拡大によって、日本と武漢を結ぶ定期便は停止されており、最大の課題はどのように寄付された救援物資を武漢まで運べばよいか、であった。

多くの華僑団体が途方に暮れているとき、新しい情報が入ってきた。1月29日に埼玉県草加市の倉庫に集積された救援物資を関西国際空港まで運び、貨物機をチャーターして武漢まで運ぶというのである。本誌は5人の特別報道チームを立ち上げ、すぐに行動を起こした。現場に急行して華僑団体の救援物資の運送情況の取材を始めた。

特別報道チームが埼玉県草加市にある楽GOO国際株式会社の倉庫に到着したとき、すでに倉庫には援助物資が満杯に積み上げられていた。大きさもさまざまな段ボール箱には、日本湖北総商会、華人華僑ドラゴンボート協会、日本湖北同郷会、武漢大学日本校友会、日本バイヤー連盟、日本華商経済文化促進会、武漢大道衆彩科技有限公司などの団体、企業、個人の名前が記されていた。

もともとこれらの華僑団体は旧暦の大晦日から行動を開始し、短期間にさまざまなタイプのマスク、防護服、消毒液、ゴーグルなど大量の緊急物資を募っていた。日本・武漢間の航空路線が停止された後、長く物流に携わっている内モンゴル出身である楽GOO国際株式会社の青海社長によると、中原竜浩航空公司のサポートのもと、大阪から武漢への貨物専用機をチャーターできたので、華僑団体の救援物資を無料で武漢の前線に送ることができるという。

埼玉の倉庫から大阪の空港までの陸路の運送は、SRK株式会社、PJエクスプレス日本株式会社、株式会社ブリッジ と楽GOO国際株式会社が共同で担当するが、これらはボランティアだ。

救援物資の発送現場で、日本湖北総商会の呉小玲執行会長は「私は今日、白いジャケットとグリーンのスカートをはいてきました。白は私たちが全身全霊で故郷のために奉仕するという気持ちを込めており、グリーンは今日発送する救援物資が緑色のゲートウエイを行くという意味です。私たちは一つ一つの救援物資の段ボールに『武漢加油(頑張れ武漢)』の文字を書きました。故郷の皆さんと私たちは永遠に一緒であると伝えたいのです」。現場の華僑華人たちは手をたたきながら一斉に「武漢加油!武漢加油!武漢加油!」と声を上げた。

1月29日、東京に2日間降り続いていた雨もやんだ。暖かく晴れて、天気もこの特別なフライトのために緑色のゲートウエイを開放したかのようであった。感激に満ちた気持ちで、各華僑団体の担当者と特別報道チームは救援物資を満載して関国際空港に向かう車列を見送った。1月30日、これらの緊急物資は午後7時、無事に武漢に到着した。

祖国、故郷の皆さん、日本の華僑団体と湖北の同郷者は、皆さんと団結し力を合わせ、共に新型肺炎の拡大を防ぎ、共に健康な明日を築いていきます。