中国企業との共催で就職フェアを開催

10月12日、台風19号が猛威を振るい、日本中を恐怖に陥れた。就職フェアに訪れる求職者の安全を考慮して、各方面と折衝し、翌13日に開催が予定されていた、「第1回英創中国留学生帰国就職フェア&第20回東京グローバル人材就職・転職フェア」は14日に延期された。やむを得ない変更であったが、出展企業及び求職者の理解と支持のもと、就職フェアは成功裏に開催された。

『人民日報海外版日本月刊』、『日本新華僑報』、英創人材服務(上海)有限公司が共催し、行知学園株式会社、在日華人圏、中国留日同学総会、一般社団法人華人時代が協賛した「第1回英創中国留学生帰国就職フェア&第20回東京グローバル人材就職・転職フェア」は、IT、AI、工業、エレクトロニクス、化学、金融・銀行、美容の各業界から26の中日の企業が出展し、来場者は500人を超えた。

新中国建国70周年及び日本が令和の時代を迎えた重要な節目に開催された当就職フェアは、台風への対応に優れた危機管理能力を発揮しただけでなく、具体的行動で、中日の人材交流を新たなスタイルで展開した。

10月14日早朝から、東京のベルサール神田のイベントホールは、面接に訪れた求職者たちであふれかえった。混乱を避けるために、30分前倒しで整列しての入場となった。来場者は待ち切れない様子で希望の企業のブースへ向かい、会場全体が束の間の熱気に包まれた。

注目すべきは、会場で大抽選会が行われたことである。これには、参加者の肉体的、精神的なプレッシャーを和らげ、活力に満ちた状態で人生の十字路に立ってもらいたいという思いが込められていた。

日本のIT企業の代表は、取材に応じ次のように語った。「中国のIT企業の開発力はすでに日本のトップレベルにあります。日本の企業と比べて、中国のIT企業には三つの優れた点があります。一点目に、長年にわたって蓄積された豊富な開発経験。二点目に、ふんだんなIT技術と人材。三点目に、効率的な意思決定と実行力です。中国のIT企業はそれらの強みによって、日本で厳しいイバラの道を切り拓き、日本の求職者は中国のIT企業に殺到するのです。今後の当社発展の鍵は人工知能の開発とアリババクラウドサービスの日本展開にあります。これらのニューテクノロジーは日本の金融や医療の分野で運用されるようになるでしょう。この就職フェアを通じて、当社とともに新たなチャンスに挑む優秀な中国のIT人材と巡り会えることを願っています」。

就職フェアに訪れた学生の王さんは、「私は経営を学ぶ大学三年生ですが、日本にいることで、より中国の日進月歩の発展振りを感じています。今回の就職フェアには10社以上の日本企業が中国で仕事をすることを条件に求人を行っていました。これは中国人留学生にとって大きな魅力です。祖国で日本企業に就職し、両親の側で生活し、CEOに昇進して、人生の頂点を目指す……。それはまるで中日両国の文化を理解した留学生のためにカスタマイズされたキャリアプランのようです。大学三年次にこの就職フェアに参加した目的は、中日両国の就職環境と大手企業が人材に求めるニーズを事前に理解し、大学卒業後の就職活動に備えるためです」と話した。

英創人材服務(上海)有限公司の喜島孝広総経理は上海から当就職フェアに駆けつけた。

日本は令和の時代に入り、新中国は建国70周年を迎えた。中日両国の各業界には重要な新しい発展のチャンスが到来している。人材交流事業は両国間協力の基盤であり、大きな歴史的責任と使命を担っている。両国の交流において、まず大事なのは人材である。グローバル人材は中日両国の経済交流を推進しながら、彼ら自身も成長を遂げるに違いない。