在日華僑華人が「中華人民共和国建国70周年」祝賀パーティーを盛大に開催

夢を描き、夢を追った70年。新中国建国70周年を前にした9月22日夕、全日本華僑華人連合会、日本華僑華人連合総会、日本中華総商会及び在日中国企業協会の四大華僑団体が共催し、中国駐日本大使館、日本の外務省及び日中友好七団体が後援する、新中国建国70周年の祝賀パーティーが千人の参列者を迎えて東京で盛大に開催された。

夜の帳が降り、街の灯りが灯り始めると、四方八方から在日華僑華人たちが祝賀パーティーの会場に集ってきた。華僑華人による一枚一枚の書画作品や180年間の中日関係の歴史を映し出した写真が、歴史と現実の間をタイムスリップして、国外に住む純粋な同胞たちの祖国に対する愛を表現していた。在日華人画家の東強氏は自身の作品である『書斎の毛沢東主席』の前で、創作の過程を感慨深く振り返り語った。「毛沢東主席は中国の産みの親です。毛主席はこの小さな書斎で戦略を練り、中国人民が立ち上がるよう指揮していたのです」。

新華僑のフラワーアレンジメントデザナーである、日本華僑華人創美協会の王玉芒会長は、彼女の最新作である700本の生花から成る国慶をテーマとしたフラワーアレンジメントの大きな花壇で、会場に彩りを添えた。その五星紅旗の眩いばかりの美しさは傍らのロゴマークを引き立てていた。

京劇舞台美術の大家である李文培氏は、顔に隈取を施した若者の一団を率いて会場を巡り、中国の伝統文化を披露した。

金幸健一氏が率いる美女たちが、北京から持ち込んだばかりの1000枚の五条紅旗を参加者に配布すると、慶祝ムードは更なる高まりを見せた。

中国旗袍日本総会の女性たちは美しいチャイナドレスに身を包み、優美に中華の心を伝えた。

『中文導報』の楊文凱社長兼編集長は夫人と小学六年生の子息とともに参列し、我が子にはこの体験を忘れないでもらいたいと話した。

メインテーブルには豪華な顔ぶれが並んだ。孔鉉佑中国駐日本大使の左右には、福田康夫元首相と鳩山由紀夫元首相の姿があった。司会者が来賓の中華人民共和国香港特別行政区政府駐東京経済貿易代表処の胡鉅華代表を紹介すると、場内は温かい拍手に包まれた。

祝賀パーティーは7時半に開会を告げ、静寂の中に照らされたスポットライトを浴びて、ピアニストが情感を込めて厳かな『義勇軍行進曲』を奏でる。やがて歌声も加わり、独唱は合唱へと続いた。巨大な五条紅旗がゆっくりと掲揚されると、満場の参加者は自発的に起立し、ともに『中華人民共和国国家』を高らかに歌った。

男性ホストの呉汝俊が「70年前、古の東方の大地に新しい中国——中華人民共和国は誕生した」と口火を切ると、女性ホストの奥薩卓瑪が「70年前、毛沢東主席は北京の天安門の城楼の上で、世界に向かって『中国人民はここから立ち上がる!』と厳粛に宣言した」と続けた。

孔鉉佑中国駐日本大使のスピーチは情熱に溢れていた。孔大使は新中国の70年の歴史を振り返り、新時代の中国を展望して、「在日華僑同胞はこの70年で11万人から100万人近くにまで達し、日本の各界で活躍しております。海外華僑の総合力と社会的地位は大きく向上し、海外華僑は一貫して祖国統一の擁護と中日友好の促進に大きな役割を果たしてきました。70年間、海外の華僑同胞は祖国と共に呼吸し、運命を共にしてきました」と強調した。

全日本華僑華人連合会の賀乃和会長が主催者を代表して挨拶し、「海外華僑は、その身は海外にあっても、心は祖国と繋がっています。中国が弱くなれば海外華僑の生空間は重圧を受け、中国が強くなれば海外華僑の幸福感は増します。全日本華僑華人連合会は今後も在日華僑華人団体とともに団結して国家統一を擁護し、中日友好の促進に力を注ぎ、初心を忘れることなく、先達の思いを受け継ぎ、中国の栄光を胸に、中国を語り、中日の民間交流を促進して参ります」と述べた。

福田康夫元首相は、前日に東京の代々木公園で開催された「中国節」に出席したばかりで、今日のパーティーは感慨もひとしおであると前置きし、「新中国がこの70年間で成し遂げた大いなる成功をお祝い申し上げますとともに、これからも中国が国際社会において大きな役割を果たしていかれますことを願うものです。そして、日本で活躍するすべての華僑華人の皆さまがこれからも輝きを放ち、日中両国の発展に貢献されますことを願っています」と挨拶した。

在日中国企業協会の王家馴会長は、「共に励まし合いながら前進した70年、春華秋実の70年。中華民族の偉大なる復興への長い道のりは現在に帰結し、無限の未来もまた現在を淵源とします。在日中国企業協会は今後も中日の経済貿易協力に更なる力を注いで参ります」と述べた。

祝賀パーティーのハイライトはそこかしこに見られた。全日本華僑華人連合会の顔安名誉会長が監督したオリジナルプログラム『回顧と展望、共和国に敬礼』では、204名から成る合唱団と45名の舞踏家に、15名のゲストによる合唱と演奏も加わり、新時代の芸術言語で在日華僑華人の全体像と精神を伝え、シンボリックで斬新な芸術によって新時代の中国を表現した。

7人の子ども達が美しいメロディーに乗って、キャンドルを手に巨大なバースデーケーキの車を推して入場すると、孔鉉佑大使らとともにケーキカットをし、舞台の上では63人の子ども達が『我が祖国、今日はあなたの誕生日』を歌い上げた。

多くのハイライトに華僑華人たちは心を奪われた。祝賀パーティーの組織委員会秘書長を務めた中国旗袍日本総会の奥薩卓瑪会長が内情を吐露した。「これまで、在日華僑の間で参加者が1000人を超えるような大きなパーティーを開催したことがありませんでしたので、当初、チケットを全て売り切ることはできないのではないかと憂慮していましたが、一枚残らず売れるという盛況ぶりに心が熱くなりました。在日華僑の人々が祖国に寄せる深い心情と、彼らの発展と不断に向上する実力を見た思いです。このようなコミュニティに奉仕できることは、私にとって栄誉であり誇りです」。

日本中華総商会の厳浩会長は本誌の取材に応じ、「新中国建国70周年に当たり、在日華僑団体が一致団結して1000人規模の慶祝イベントを発起したことは、祖国に対する愛だけでなく華僑華人の団結の力を表しています。これは在日華僑華人の歴史において特筆に値する出来事です」と答えた。

日本徽商協会の張書明会長は、「今日、我々が日本で新中国建国70周年を迎えたことに大きな意味があります。この70年は在日華僑華人と祖国が共に発展を遂げてきた歴史でもあります。祖国が衰えれば華僑ビジネスも衰え、祖国が栄えれば華僑ビジネスも栄えます」と語った。

日本江蘇総商会の仇福庚会長は、「新中国建国70周年を迎えた今日、我々は中国と日本の地方交流を更に積極的に推進し、中日友好の根をより深く張り、両国の経済貿易交流の果実を更に実らせていく必要があります」と話した。

日本浙江総商会の林立会長は、「新中国建国70周年を慶祝するイベントは我々に更なる意欲を湧き立たせてくれました。新たな時代に入るこの重要な時に、我々も祖国の発展のために新しい力で貢献していかなければなりません」と語った。

日本海南商会の符明潮会長は「海南は、新中国の建国、特に改革開放政策のもとで発展を遂げてきました。海南のために引き続き華僑の資本と知恵を提供し、海南に報いていくことが我々の今後の活動の焦点です」と話した。

日本の友人たちと共にパーティーに出席した日本河北商会の郭均成副会長は、「在日華僑は中日友好の促進に使命感をもつべきです。それは我々が忘れてはならない初心でもあります」と語った。

日本深圳経貿文化促進会の蒋豊会長は、「新中国建国70周年を迎えた今、深圳の改革開放はより深化し、中国の特色ある社会主義建設のモデル地区として奮闘しています。在日華僑華人はこうした『中国内部からのイノベーション』のために新たな貢献をしていく必要があります」と話した。

日本泉州商会の王秀徳会長は、同会の華僑ビジネスマンと数名の小学二年生の児童を引率して会場を訪れ、「祖国に対する愛も世代から世代へ受け継いでいくべきものです。父親や祖父母がそうしたように、我々の子ども達にも、自身のルーツや魂を忘れないように教えていかねばなりません」と語った。

パーティーのオープニングでダンスを披露した8名のダンスチームでリーダーを務めた、東京華舞中国舞舞蹈学校の創立者の一人である金小百合氏は本誌の取材に応じ、次のように話した。「ダンスで新中国の70歳の誕生日をお祝いすることは、すべてのダンサーの夢でした。私のダンスを見て、在日華僑華人の子ども達が中国舞踊に興味を抱いてくれることを願っています」。

祝賀パーティーが終わる頃、戸外には秋雨が降り注ぎ、それはまるで蚕が吐き出す無数の銀の生糸が、祖国の発展と中日友好のための新しいビーズのすだれを織り成しているようであった。