センスの光る記念品も
中国駐新潟総領事館が国慶節祝賀パーティーを盛大に開催

「日本の老華僑として、新潟で新中国成立70周年を迎えることができた喜びは、言葉では言い表せません」。9月27日、中国駐新潟総領事館主催の中華人民共和国成立70周年祝賀パーティーの席上、新潟華僑華人総会の惠京仔会長は本誌に語った。

パーティー当日、新潟市内のホテルオークラのエントランスには中日両国の国旗が掲げられた。午後5時には500人近い出席者が中国駐新潟総領事館主催の中華人民共和国成立70周年記念パーティーに参加するため駆け付けた。会場には花角英世新潟県知事、中原八一新潟市長、菅家一郎復興副大臣、森ゆうこ参議院議員、打越さくら参議院議員、ロシア駐新潟総領事らや、多くの華僑華人団体、中国系企業、留学生の代表も続々と来場した。


孫大剛総領事

孫大剛総領事はあいさつの中で、多くの数字を引用して新中国成立後70年来の輝かしい業績を紹介した。中国人民は中国共産党の指導のもと、「衣食足りる」状態から「全体的安定」へと歴史的な飛躍を遂げ、今まさに「総中流社会」へと邁進しているところである。中国の成長は中国人民のためだけではなく、世界平和に貢献するためでもある。現在中国は「一帯一路」の建設を推進しており、人類運命共同体の構築を積極的に提唱し、国際社会からの共感を得ている。未来を展望すると、中国の発展はなお重い責任を負った長い道のりである。中国人民は団結し心を一つに、励まし合って前進し続け、「二つの百年」という奮闘目標の実現のため、中華民族の偉大な復興という中国の夢の実現のために奮闘しようと述べた。

孫大剛総領事はまた、中日両国は重要な隣国だと強調した。新中国成立70周年を迎える今年、日本も「令和」という新時代に入った。今年6月大阪で行われたG20サミットで、習近平国家主席と安倍晋三首相は、中日両国は成長の新時代に入り、両国関係は新しい発展のチャンスを目前にしており、両国は新時代の要求に合った中日関係構築に向かって、共に努力していかなければならないという点を確認し、同時に経済貿易、文化、民間交流の強化などについて10項目の合意を達成し、今後の中日関係の発展に方向性を示した。

孫大剛総領事はさらに次のように述べた。「新潟総領事館管轄の4県と中国との交流は長く、各分野の交流、提携は深まり続けています。今年、領事館管轄区の政治、経済界の多くの主力団体が訪中し、各地と中国の航空路線、海運路線も増加しており、人的な往来は拡大し続けています。各界の大きな後援と協力のもと、当領事館は新潟春節祭、新潟中日観光トップフォーラム、「朱鷺杯」中日友好作文コンクール、管轄区青少年訪中などの交流活動を成功させました。今後、新潟総領事館と管轄区はともに努力し、中日交流活動を推進し続けていきます」。


花角英世新潟県知事

花角英世新潟県知事はあいさつの中で、「中華人民共和国成立70周年を心からお祝いします。今年日中両国の指導者がG20サミットで会談し、来年は習近平国家主席が日本に公式訪問される予定です。一連のトップの動きは両国関係が正常化の軌道に戻りつつあり、良い方向に発展し続けていることを示しています。新潟県と黒竜江省は友好関係を締結し35年たち、県内の各市町村の多くはそれぞれに中国の友好都市を有しています。今後新潟県の対中交流、協力がさらに発展し、経済貿易、文化、スポーツ、青少年などの分野での交流が深く広く継続し、地方の交流、民間交流が国家レベルの友好往来を促進することを期待しています」と語った。


中原八一新潟市長

中原八一新潟市長は、「中国駐新潟総領事館は2010年の設立以来、長期に渡って管轄区と中国各地の交流、相互訪問の推進に力を入れてきました。新潟春節祭、『朱鷺杯』作文コンクールなど、日中友好交流の新しいプラットフォームを構築しました。今年は新潟市とハルビン市の友好都市締結40周年を迎え、10月には両地で新潟市主催の投資説明会やオーケストラコンサートなどの祝賀イベントを行います。これらを契機として新潟市と中国との友好交流と実務提携が深まることを期待しています」とあいさつした。


菅家一郎復興副大臣

復興副大臣である菅家一郎衆議院議員は、会場のテーマ写真展を参観し、中国の70年来の驚天動地の変化を深く感じたとし、先日雄安新区を視察して中国の新型都市建設は都市文明発展の新しい未来図を描くものであると期待していると述べた。森ゆうこ参議院議員、打越さくら参議院議員はそれぞれ、日中関係が穏やかに継続するよう積極的に行動し、各界の関係者と共に日中両国の美しい未来を創造していきたいとあいさつした。


新潟華僑華人総会惠京仔会長

新潟華僑華人総会の惠京仔会長、新潟県日中友好協会の五十嵐修平会長は、それぞれ乾杯の音頭と閉幕の辞の中で、中国の繁栄と発展を祈念し、中日民間交流によって両国の親善友好、互恵関係の道を歩み続けるよう働きかけたいと述べた。


新潟県日中友好協会五十嵐修平会長

パーティーの席上、山形県の日本人音楽家による二胡、ピアノ、バイオリンによる日中両国の名曲が演奏された。会場には「中華人民共和国成立70周年テーマ写真展」が展示され、また大スクリーンでは『追夢人:中国2019』、『想像を超える中国』などのPR動画が放映され、多くの出席者が足を止めて鑑賞していた。各界からの来賓は中国の業績を絶賛し、中日関係の明るい未来に言葉を寄せ、パーティーは友好的な雰囲気に包まれた。

中国駐新潟総領事館から贈られた記念品は、中日両国語で収録された第18回「漢語橋」世界大学生中国語スピーチコンテスト新潟予選と「朱鷺杯」中国語スピーチコンテストのスピーチが掲載された書籍、新潟総領事館が作成した中国の絵はがき、そして中国・故宮博物館のオリジナルしおりであった。

長年中日友好事業に携わっている日本人の友人は、「これらの記念品は心を込めて準備されたことが分かります。ここからは日中両国の文化ブームが感じられるだけではなく、日中友好が代々伝えられていることも感じ取れます」と語っていた。