中国駐大阪総領事館が『地方との対話』交流活動を展開

日中関係が改善し良好な発展を続ける中、日本の関西地域が中国との交流・協力の「ホットスポット」となっている。中でも、中国駐大阪総領事館が展開する「地方との対話」交流活動が注目を集めている。

8月1日から4日、ハイレベル対話をテーマに掲げ開催された「対話湖北」イベントが大盛況のうちに幕を降ろし、中国駐大阪総領事館が昨年打ち出した「地方との対話」交流活動は新たなクライマックスを迎え、炎暑の夏、中日間で最もホットな話題の一つとなっている。活動の記録を一読してみると、その規模、ランク、成果、反響はこれまでの「訪問団」の範疇を超え、前期に開催された「対話遼寧」、「対話四川」、「対話関西」、「対話内蒙古」を凌いでいる。地方レベルで、双方のための全方位型の多様な対話のプラットフォームが設けられ、「ハイレベル発展と協力」のテーマは新時代の中日関係にマッチしている。
近年、このように実践的な交流活動はなかったと言えよう。真の実力とブランド力で中日関係、特に地方の友好交流・協力にプラスの影響をもたらしている。記者の考察では、今回のイベントにはいくつか注目すべき点があった。

まず、中日両国の新たな発展のための新たな視点を提供している。現在、中日両国はともに新たな発展の段階を迎えている。双方に共通しているのは、社会と経済のモデルチェンジを加速し、次のステップへ歩みを進めようとしている点である。特に昨今は、世界的規模で政治・経済の不安定要素が増し、課題や難問が頻発している。中日両国は政治の安定においても経済発展においても良好な状態にあり、「プラスエネルギー」を発信し続けている。中日両国の2000年以上に及ぶ交流の歴史は語るまでもない。中日国交正常化以降の両国の発展が証明しているように、両国にとって交流と協力は不可欠なものである。中日両国が二国間関係を強化し高めていくことは、必要性と戦略性の観点からこれまで以上に重要になっている。「地方との対話」交流活動はこうした新たな目標を達成するための新たな解決策を提起している。

次に、中日関係進展のための新たな「窓」を開いた。2018年、中日の指導者による相互訪問が実現し、両国関係は正常な軌道に戻り改善を続けている。同時に新たな発展は新たなエネルギーを生む。中日関係が新たな道を歩むには、過去に頼ることなく、新たな試みやプランが必要である。これまで、地方の交流・協力こそが基盤であり、突破口であり、拠りどころであった。ハイレベル交流や経済・貿易協力は大きな成果を上げてきたが、「地方との対話」活動のような地方レベルの交流は初めての試みである。遼寧から湖北へ、未来を模索する行程に人々の期待はさらに高まっている。

最後に、中国が諸外国との二国間関係を構築する上での手がかりを提示している。中日関係は世界で最も重要な二国間関係のひとつである。双方が協力して新時代を切り開いていくことには大きな意義がある。世界情勢は目まぐるしく変化し予測不能であり、人々はしばしば激動の時代を嘆いている。当イベントは、地方友好という基盤をしっかりと押さえ、主旋律を唱え、目的意識と実務性を有し、中日の地方交流・協力の大きな潜在力を反映している。さらに、二国間関係発展に革新をもたらし、中国が諸外国との二国間関係を発展・維持していく上でのお手本ともなり得る。李天然駐大阪総領事が述べた通り、両国の友好は、実践と深まりがあってはじめて人心に適ったものとなる。

新たな情勢のもと、中日関係は常に次なるステージを構築している。地方の友好は常に「大がかりなショー」である。中国駐大阪総領事館が展開する「地方との対話」交流活動は素晴らしいショーを披露してくれるに違いない。演者は役に成りきり、観客は夢中になる。それが双方共通の願いであろう。