中国エコ養蜂業委員会主任が「蜂之語」を視察

こぬか雨にかすむ江南の湖畔は一幅の水墨画のように美しい。先日、浙江省杭州市桐廬にある「蜂之語(Beewords)」蜂業集団有限公司を、中国品質万里行促進会エコ養蜂業専門委員会の惲銘慶主任、同委員会の顧問である本誌編集長蒋豊らの一行が視察した。

「蜂之語」の王加俊理事長は、一行を熱烈に歓迎し、会社の歴史、技術の特色、科学研究成果と製品ラインアップについて紹介した。

「蜂之語」蜂業集団有限公司は科学研究、生産、販売、観光を一体化させた、国家レベルのハイテク技術企業と農業のリーディングカンパニーとが合体した企業である。美しい自然に囲まれた敷地に整然と広がる近代的な工場地区は、8000平方メートルのGMP(適正製造規範)の作業場、500トンのロイヤルゼリー冷蔵庫、国家レベルの実験室からなる、「蜂之語」グループの生産研究開発基地である。「蜂之語」グループは30年間「一滴のニセ物ももらさない」方針で製品を守り続け、金看板を作り上げた。国際博覧会の金賞を何度も受賞し、十数カ国で製品を販売している。「蜂之語」の主な製品と輸出品は、生ロイヤルゼリー、雄性美容パウダー、高級ロイヤルゼリー、フリーズドライロイヤルゼリー、脱タンパクフリーズドライなどである。2018年の貿易取引額は1億5000万元(約23億6000万円)、輸出額は7000万元(約11億264万円)に上り、中国養蜂製品協会指定の輸出メーカーであり、製品は輸出検査免除製品となっている。

また、グループ所属の検査測定センターがいち早くCNAS(中国合格評定国家認可委員会)の認可実験室となり、一方では浙江大学などの高等教育機関と技術交流、情報交換、研究協力をおこない、安定した産学協同体を構築している。技術面での強力なサポートのもとで、「蜂之語」は製品ラインを拡大しつづけ、蜂蜜キャンドル、蜂蜜ワイン、蜂蜜ガム、蜂蜜石けん、ハンドソープなどの派生商品を開発し、国内外で販売している。

最近、岳父から「蜂之語」を受け継いだばかりの王加俊理事長は、「老人が会社を去るときには、小さな包みを持っていっただけだった。私はドア口で彼を引き止めて、この会社に一生をかけたのだから、一言みんなに話をしてほしい、と頼んだ。彼はこう言った。『一言だけ言うなら、ニセ物の蜂蜜は一滴たりとも作らない、だ』。この言葉には、蜂蜜製品の大ベテランの人徳と願いだけではなく、さらに継承と期待とが現れている」と、視察の一行に語った。

惲銘慶主任は、現在の日中両国の養蜂業界の発展状況と問題について説明した。日本市場では、蜂蜜製品の国産率はわずか5%であり、残りの95%は海外からの輸入品でその7割が中国からだ。中国産のロイヤルゼリーは日本に輸入された後、日本で加工され中国の5倍の価格で販売されている。つまり、日中両国の養蜂業界における技術交流とビジネス貿易提携の分野にはまだまだ可能性があるとした。

その後、双方は養蜂の文化技術と貿易交流の現状について討論をおこない、日中両国の養蜂業界発展の将来を科学的かつ客観的に展望した。

会談終了後、惲銘慶主任ら一行は、従業員のガイドにより「蜂之語文化テーマパーク」と蜂蜜レストランを見学、「蜂之語」の豊かな養蜂文化は、エコツーリズム産業の成長に貢献するものだと認めた。