第一回日中青少年キャンパスサッカーサミットを東京で盛大に開催

6月24日、第一回日中青少年キャンパスサッカーサミットが、一般社団法人日中友好サッカー連盟主催、中国文化センター共催、中国教育国際交流協会及び中国留日同学総会協力のもと、東京の衆議院第一議員会館で盛大に開催された。「日中の青少年のサッカー友好・交流・協力を推進し、ボールで両国に友誼の橋を架けよう」をテーマに掲げた当サミットは、「日中青少年交流推進年」の記念活動の一環である。

今回のサミットには、中国教育部体育衛生・芸術教育司司長で、中国サッカー協会の王登峰副会長、中国大使館教育処の胡志平公使参事官、元参議院議員で、一般社団法人日中友好サッカー連盟の釜本邦茂会長、日本サッカー協会の岩上和道副会長、さいたま市の清水勇人市長、人気漫画「キャプテン翼」の原作者である高橋陽一氏等、中日のサッカー界の関係者百名近くが出席し、今後のアジアの青少年サッカーの新たな飛躍のための協力を約し合った。

冒頭、元サッカー選手、元参議院議員で一般社団法人日中友好サッカー連盟の釜本邦茂会長があいさつし、日中青少年キャンパスサッカーサミットの開幕を宣言した。

安倍晋三首相から祝辞が寄せられ、石川浩司外務審議官が代読した。安倍首相は本サミットの開催に祝意を表すとともに、日中青少年交流促進年を通じ、5年のうちに目標である3万名の日中の青少年の相互訪問が達成されるよう希望した。さらに、サッカーを通じて両国の青少年の相互理解と友情を深めるとともに、将来、日中の青少年が同時にワールドカップに出場することを待ち望んでいると述べた。

著名な漫画家で「キャプテン翼」の原作者である高橋陽一氏は、間もなくG20サミット出席のために来日する習近平国家主席への贈り物として、ライブドローイングでサッカーボールに「大空翼」を、さらに漫画イラストを描いた。この贈り物は外務省を通じて安倍首相へ、安倍首相から直接習近平主席に贈られる。

サミットでは、中国教育国際交流協会と一般社団法人日中サッカー友好連盟との間で覚書が調印され、今後の協力を約し合った。また、新たに設立された「日中青少年キャンパスサッカー友好協力センター」のプレートの除幕が行われた。

中国駐日本大使館教育処の胡志平公使参事官が挨拶し、孔鉉佑大使に代わって、両国のサッカー事業関係者の青少年交流強化に対する尽力に謝意を述べ、中日のサッカー交流活動は今後の中日交流と中日友好事業のハイライトになっていくであろうと語った。

日中協会の野田毅会長、サッカー外交推進議員連盟幹事長の逢沢一郎衆議院議員、元内閣官房長官の河村建夫衆議院議員がそれぞれ挨拶した。

開幕式の後、日本サッカー協会の岩上和道副会長は日本サッカーの現状を紹介し、幼稚園から始めるというキャンパスサッカーモデルによって、中国も近い将来必ず良い成果を得ることができるでしょうと期待を寄せた。

中国教育部体育衛生・芸術教育司司長の、王登峰中国サッカー協会副会長は、安倍首相の祝賀メッセージに謝意を述べた後、「中国青少年キャンパスサッカーの発展とビジョン」のテーマで講演を行い、今後も継続して中日のキャンパスサッカーの交流と協力を強化していきたいと語った。

サミットは午後に入って、より活況を呈した。日本サッカーを応援する自治体連盟会長の清水勇人さいたま市長、2011年のワールドカップで日本女子サッカーチームを優勝に導いた佐々木則夫監督、株式会社電通サッカー事業室の大井義洋室長、山口隆文元日本サッカー協会技術部副委員長、著名なユース育成指導者である大熊清氏らがそれぞれ講演を行った。

最後に、欧迅体育の朱暁東CEOが進行役を務め、上海サッカー協会主席で中国青少年キャンパスサッカー専門家委員会の朱広滬副主任、広州サッカー協会の梁偉明副主席、中国キャンパスサッカー工作部の趙俊傑副主任らによるパネルディスカッションが行われた。

サミット終了後の夕食会には、柴山昌彦文部科学大臣、サッカー外交推進議員連盟の衛藤征士郎会長らが出席し、挨拶した。

中国視察団はサミットに参加しただけでなく、文部科学省、スポーツ省、日本サッカー協会、日本プロサッカーリーグ、早稲田大学を訪問するとともに、それぞれ、サッカーの盛んな埼玉、静岡、大阪、千葉、山梨、京都を訪れた。