人材交流で中日平和友好条約締結40周年を祝賀
第19回東京グローバル人材就職・転職フェアを盛大に開催

10月14日、連夜の秋雨も上がり東京には爽やかな秋空が広がっていた。早朝から、第19回東京グローバル人材就職転職フェアの会場入り口には多くの人が詰めかけ、開始を待つ人たちの長蛇の列ができていた。この度のグローバル人材フェアは『人民日報海外版日本月刊』、『日本新華僑報』、日本青少年育成協会の共催によるもので、中日の著名なグローバル企業27社が出展し、中日平和友好条約締結40周年に彩りを添えた。

東京グローバル人材就職転職フェアは今回で19回を数え、在日華人の就職、転職のための最大のプラットフォームになっている。近年の中国経済の急速な発展に伴い、日本人の来場者も増えており、中日の求職者がともにテーブルを囲むという、今回の人材フェアならではの光景が見られた。

来場者が早くから詰めかけたため、11時の開始時間を10分早めると、待ちかねた来場者たちは100メートル走の如くに会場に駆け込んだ。膨大な数の来場者に対応するため、特別に立席を設けた企業もあった。会場には求職者だけでなく、卒業を控えた子どものために相談に訪れた保護者もおり、中国の風潮が色濃く表れていた。

会場では大抽選会も行われ、参加者は喜びと驚きに包まれた。賞品は早々に完売となった11月17日の張学友(ジャッキーチュン)のコンサートチケット5枚であった。人生のターニングポイントにある求職者たちに、「歌神」のパワーと勇気を贈りたいとの願いを込めたものであろう。さらに、先着300名には主催者側から1000円の商品券がプレゼントされた。

株式会社フェローシップの小山剛生社長も自ら会場に足を運び、記者の取材に答えた。「大成功の就職フェアでした。午前中だけで70名近い人たちが弊社のブースを訪れ、彼らの旺盛な意欲を感じました」「当社は長年、中国、日本をはじめとするグローバル人材の派遣紹介業務に携わってきましたが、グローバル人材市場は大きく変化していると感じています。中日間に関しては、もともと中国から日本への一方向の流れでした。しかし、中国経済の急速な発展に伴い、近年は中国で働きたいという日本人が増えています。当社も時代の流れに即してモデルチェンジし、両国の真の人材交流に貢献できるよう努力しているところです」。

ニュータッチイノベーション(新致軟件)株式会社の人事部責任者は、「中国のIT企業の開発力はすでに日本を凌いでいます。日本の企業と比較した場合、3つの優位性が挙げられます。1点目に、長年にわたって蓄積された豊富な経験。2点目に、優れたIT技術と人材の確保。3点目に、効率性の高い意思決定と実行力です。それらの優位性によって、中国IT企業は日本で厳しいイバラの道を切り拓き、顧客を獲得してきたのです」「今後、当社はブロックチェーン、人工知能、エンタープライズクラウドサービス『ニュータッチクラウド』などの新技術の日本への導入に力を入れ、日本の金融、医療分野で運用していきたいと考えています。本就職フェアでは、ともに新たなチャンスに挑戦する優秀なIT人材との出会いを期待しています」と語った。

会場を訪れていた村田治康さんは、コンピューター技術を学ぶ大学四年生で、中国文化に関心をもち、中国語検定試験4級も取得したという。将来は日本で働く可能性も高いが、中国企業の国際的影響力がますます強まる中、中国文化への関心から、自分には中国関係の仕事が向いているのではないかと考え、自身の中国語のレベルを試すとともに、今後の就職活動に向けた情報収集のために会場に足を運んだのだと話してくれた。

最後に、応援に駆けつけた中国大使館教育処の胡志平参事官は、「今年は中日平和友好条約締結40周年であり、中日両国の人材交流事業は大きく発展しています。両国の各種学校、機関、企業が、人材の交流をさらに充実拡大し、アジア地域の繁栄と安定のために確固たる人材の基盤を築かれることを願っています」と挨拶した。