「百聞は一見に如かず」 中国・撫順第一中学友好交流訪問団が来日

中国・撫順第一中学友好交流訪問団が、東京都日中友好協会、千葉県及び千葉市日中友好協会、「再生の大地合唱団」、『人民日報海外版日本月刊』、『日本新華僑報』等の各種団体・メディアの協力の下、2月4日~9日、6日間の日程で来日し、全行程を首尾よく終えた。  一行は衆議院議員会館を訪れ、在中国大使館科学技術処に勤務した経験をもつ公明党の伊佐進一衆議院議員の歓迎を受けた。

伊佐議員は、現在自民党と連立政権を組む公明党は、日本の政党の中で唯一、結党以来一貫して中日友好と中日関係発展のために働いてきた政党であると語り、皆さんの力で今後一層中日関係を発展させていただきたいと期待を寄せた。

本誌編集長の蒋豊は、自身の来日30年の歴史を振り返りながら中日関係の変化について語り、「日本の若者に負けないように頑張ってもらいたい」と励ました。

その後、国会議事堂で衆議院を見学し、日本の政治機構を学んだ。一行はさらに中国駐日本大使館を訪問。大使館構内にはためく五星紅旗を目にすると、多くの生徒が「家に着いた!家に着いた!」と大声を上げ、涙を流す生徒もいた。

訪問団の8名の小さな記者たちが、友好交流処処長で程永華大使夫人である汪婉参事官を取材し、大使館の機能、役割、各部門などを詳しく理解し、「生きた外交課の授業」で多くの外交知識を学んだ。

汪婉参事官は彼らに、確固不動の信念で中日両国の世世代代の友好を促進し、平和の力、友好の力となるべく成長して欲しいと励ました。同日、一行は大使館で、侵略戦争の反省を語り継ぐ民間の合唱団「再生の大地合唱団」と歌声の交流を行った。

また、訪問団は千葉市立稲毛高等学校附属中学校を訪問し交流を行った。同校は千葉県初の併設型公立中高一貫教育校で、グローバルリーダーの育成を目標に掲げている。一行は校内の施設を見学し、生徒と交流した。お互いの「即興」の英語が飛び出すたびに、交流は盛り上がりを見せた。

訪問団はさらに、日本の庶民との交流を重要視し、一般家庭に2泊ホームステイし、日本人の中国に対する友好感情を実感した。別れの際には、多くの生徒が涙する場面があった。

「国家間の付き合いは国民の間の親しさにかかっている」との格言がある。中日関係の未来は両国の青少年の手中にある。撫順第一中学友好交流訪問団のメンバーは帰国の前夜、「『百聞は一見に如かず』だった」、「自身の知識や認識にはギャップがあった」、「将来、もっと中国のことを語り中国の声を発信できるよう、帰国後はしっかり勉強しようと思う」等々、思い思いに感想を綴っていた。

(撮影/本誌記者 倪亞敏 原田茂)