海外華僑華人は「ブランド中国」に貢献を

「中国はブランドを持つべきだし、ブランドは中国を必要としている」。先頃日本を訪問したブランド中国戦略計画院の惲銘慶副理事長ら一行は、日本の政界、華僑界との交流の中で、繰り返し「ブランド中国」の重要性をアピールした。

5月18日、中国での「一帯一路」国際会議から帰国したばかりの鳩山由紀夫元首相は東京にある鳩山会館で惲銘慶一行に会った際、「私がアジアインフラ投資銀行(AIIB)の顧問に就任した当時は、日本国内では批判の声が大きかったが、現在与党と政府は中国の提唱する『一帯一路』政策や、そのためのAIIBの重要性を認識しており、加入を希望している。私は『一帯一路』が中国のブランドとなることを期待しているし、中国が『一帯一路』の壮大な事業においてさらに多くのブランド創出を推し進めることを願っている」と述べた。

惲銘慶氏は、「今年4月、中国政府は毎年5月10日を『中国ブランドデー』とすることを決定した。今後、中国はさらにブランド立ち上げに力を入れ、ブランド経済を発展させ、ブランド強国となる夢を実現させる」とした。

5月19日、自民党と与党を組む公明党の岡本三成衆議院議員は惲銘慶氏に対し、「中国の『一帯一路』はすでに日本政府内に大きな反響を呼んでおり、AIIBへの参加も近々真剣に検討することになるとおもう。惲銘慶氏と私は長年金融の仕事に携わっており、私たちは日中両国の金融交流の促進に努め、ともに日中両国の金融サービスブランドを立ち上げるべく努力する」と述べると、惲銘慶氏は日本の匠の精神、ブランド精神は今後の日中両国交流における新しいコンテンツになるはずだと答えた。

惲銘慶氏は東京滞在中、日本の中国語メディアである『人民日報海外版日本月刊』および『日本新華僑報』とも交流、同時に日本で「つけ麺らーめん春樹」を展開する「ラーメン王」陳建氏の会社や、日本で中国人向け人間ドック受診をコーディネートする「霓虹医療直通車」を視察した。

惲銘慶氏は中国語メディアとの交流の中で、「海外の中国語メディアはブランドPRにおいて重要な役割を持っている。海外に向けて『中国ブランド』の成長と変化をPRし、中国の声、中国のストーリーを伝えられる。同時に国内に向けて、その所在地におけるブランドの歴史や発展過程を積極的に紹介し、交流を促進し、中国の経済大国から経済強国への転換を推し進めることもできる」とした。

5月20日、交通銀行東京支店の夏慧昌支店長は惲銘慶氏と会見した際、同行の日本企業の対中投資や華僑華人企業へのサポートなど基本的な状況を紹介した。惲銘慶氏は、海外華僑華人企業は「ブランド中国」の構築を促す重要な新戦力であり、中国の銀行が彼らに金融サポートを行うことは大きな力になるとした。

惲銘慶氏は海外の華僑華人が自身のブランドを立ち上げることを奨励し、このブランドは多文化のエッセンスが詰まったブランドになるとし、また「ブランド中国」の伝承と構築は、一つの製品、一企業にこだわることなく、信頼される名誉あるシステムにより構築すべきであり、さらに中国の「格差是正」、「健康産業」、「一帯一路」のためのものでなければならないと述べた。

5月21日、中国大使館交流処の汪婉参事官と面会した惲銘慶氏はブランド中国戦略計画院が将来的に日本と提携していく構想を紹介した。汪婉参事官は、中国経済の迅速な発展に直面して、日本は驚愕し、賛嘆しつつ、製品の品質については批判と非難もある。中国政府は現在「ブランド中国」の構築を重要視しており、近い将来必ずや中国製品の品質に対するイメージは変わるであろうし、中国の国際的なイメージアップにつながるだろうと述べた。