万代にわたる友誼の大河を開く伝統の「周桜観桜会」を開催

今年は中日国交正常化45周年、周恩来総理の日本留学100周年の佳節にあたる。

4月9日、東京・八王子市の創価大学で伝統の「周桜観桜会」が開催され、駐日中国大使館の劉少賓公使をはじめ大使館一行、周恩来総理のめいに当たる周秉宜氏ら親族一行のほか、中国の池田大作思想研究者訪日団、中国で池田大作思想を学ぶ学生の代表ら多くの来賓が出席した。

1974年12月5日、周恩来総理と当時創価学会会長で、創価大学の創立者でもある池田大作氏との一期一会の会見が実現。「50数年前、私は、桜の咲くころに日本を発ちました」と19歳で留学した日本の思い出を懐かしそうに振り返る周総理。「もう一度、ぜひ桜の咲くころに日本にいらしてください」と語る池田氏に、「願望はありますが実現は無理でしょう」と。

周総理は癌におかされ、闘病中の身であった。その心情をくみ、池田氏の提案で、翌1975年11月、中日友好の“誓い”の意味を込めて、創価大学に学ぶ国費第1期の中国人留学生と学生の手によって、「周桜」が植樹された。駐日中国大使の程永華氏もその時の留学生の一人である。その意義を刻んだ「周桜」の石碑は中国の方向を向いている。


山口和子創価大学名誉教授(左)との再会を喜ぶ周秉宜氏

周秉宜氏はあいさつで、「周総理と池田先生はともに“中国と日本の友好はアジアと世界の平和と安定の基礎である”と考えていました」と強調され、「皆さまと手を携え、周総理が願われた中日両国の平和と友好のために引き続き奮闘していきたい」と話した。

劉少賓公使は、「本年は中日国交正常化45周年、明年は中日平和友好条約締結40周年の節目を刻む今こそ、周総理と池田先生が心血を注いだ友好への戦いを忘れず、万代にわたる友誼の大河を開いていこう」と語った。