「江戸と北京―18世紀の都市と暮らし」展が東京で盛大に開幕

300年前の東京と北京ではどんな差異や共通性があるのか? 中日の首都の歴史の変遷及び文化習慣を比較し、両国の文化交流を促進する、「江戸と北京―18世紀の都市と暮らし」展が、企画協力:黄山美術社、主催:江戸東京博物館、中国文物交流中心、朝日新聞社等、後援:中国駐日本大使館、外務省、中国人民対外友好協会により、2月17日午後、江戸東京博物館で盛大に開幕した。オープニングセレモニーには各界から200名の来賓が出席した。会期は2月18日から4月9日まで。

東京都江戸東京博物館の藤森照信館長が挨拶に立ち、「今回の国際性に富んだ展覧会で、二大都市の建設発展の歴史を比較し、江戸と北京の豊かな文化を紹介することによって、両国民の友好が促進され、相互理解が深まることを希望します」期待を寄せた。

オープニングセレモニーに出席した中国文物交流中心の周明副主任は、「中日両国は一衣帯水の隣国であり、両国の文化は相互に影響し学び合い、国際情勢が如何に変化しようとも友好交流が停滞することはありませんでした。当展覧会を通じて日本の皆様が中国の歴史と文化への理解を深め、両国の相互理解が促進されることを願っています。また、当展覧会は両国交流の新たな夜明けの到来を告げ、新たな希望に溢れています」と挨拶した。

中国駐日本大使館の王軍総領事は大使館を代表し、「北京、東京とも歴史を誇る都市であり、両市は38年前に姉妹都市の提携を結び、経済、貿易、市民交流等の各分野で大きな成果をあげてきました。本展覧会は過去の交流の歴史の土台の上に、さらに斬新なチャネルを切り開きました。本展覧会を通じて両都市の交流と民間の友好がさらに促進されることを希望します」と展覧会の開幕を祝福した。

黄山美術社の陳建中社長は、「本展覧会は企画・準備に7年を費やしました。北京と江戸の都市生活を比較した初の展覧は、両都市の共通性と差異を紹介したもので、両国の友好交流と相互理解を一層促進することでしょう。約300年前の江戸と北京における絵画、工芸、慣例の行催事及び生活用品等を比較し、主に暮らし、商売、娯楽、ファッション等、18世紀の中国と日本の首都の生活と文化を紹介しています。見どころは18世紀の江戸と北京の街並みを描いた絵巻の競演です。江戸・日本橋の賑わいを細緻に描いた『熈代勝覧』は、およそ10年ぶりに収蔵元のドイツから里帰りし、清朝・乾隆帝が80歳を迎えた祝賀の様子を描いた『乾隆八旬万寿慶典図巻』は、今回日本初公開となります」と紹介した。