在日華人芸術家、安徽省大別山で取材活動

革命の伝統を継承し、習近平文芸座談会の講話の精神に呼応する目的で、10月24日から31日まで、安徽省僑商連合会、安徽省海外交流協会、日本徽商協会および東京新画派の共催による、「大美無言、別于他山(自然の美に言葉は不要、他の山とは違う=大別山)―在日芸術家大別山風采行」活動が、安徽省六安市の大別山地区で行われた。

安徽省第11期人民代表大会常務委員会副主任、省華僑連合会5期委員会主任、省僑商連合会名誉会長である文海英女史、そして省華僑連合専任副主席の楊氷氏などがオープニングセレモニーに参列した。芸術家たちは梅山、天堂寨、仏子峠、万仏湖、劉少奇・鄧小平軍指揮部跡などの景勝地を訪れ、現地で取材活動を繰り広げた。

主催者を代表し、日本徽商協会の会長で黄山美術社の陳建中社長がこの活動の主旨を紹介した。陳氏は「先日、習近平主席が文芸座談会を開催したが、ここでは中国精神が文芸の魂であると打ち出された。大別山は重厚で、雄大、素朴であり、大別山精神は今回の活動の創作の魂である。活動に参加しているのは新華僑華人芸術家であり、その多くは改革開放の後、80年代、90年代初めに日本に留学した人たちだ。彼らは芸術を愛し、心は故郷につながっている。彼らは中国で美術の基礎教育を受け、日本で長い間勉強に励み、国際的な芸術理念と独特な芸術の素養を持つ芸術家グループである。『東京新画派』と呼ばれている彼らをこの地に招き、油彩、岩彩、水墨、彩墨、書、篆刻などさまざまな芸術技法によって、新しい絵画の理念と芸術の創作を通して、大別山の自然、文化、景観と現代的な外観を表現し、鄧小平、李先念など前の世代のプロレタリアート革命家が大別山で生んだ大きな功績を讃え、大別山のこの風光明媚な革命聖地を、新しい芸術的魅力によって国内外に示していただきたい」と述べた。

10月25日、皖西学院で行われたオープニングセレモニーで、安徽省海外交流協会の文海英会長は「今回の活動に参加された在日芸術家の皆さんは改革開放後に日本に留学した方たちであり、中国で素晴らしい美術の基礎教育を受け、また日本で長期間努力して学ばれ、国際的な芸術理念と独特の芸術の素養を持っている。芸術家の皆さんは今回大別山で取材され、多くの影響力を持つ傑作、力作を創作し、世界での安徽省の影響力を強め、安徽省の社会経済と文化事業の繁栄、発展を推し進めてほしい」とあいさつした。

さらに文海英会長は、「今回の取材活動は『望郷の念が融け合う旅』であり、『墨筆交友の旅』であり、『浄化昇華の旅』でもある。千年前、唐代の詩人李白はここに旅して大別山の素晴らしい風景に驚き賛美し、『この山は他とは大きく違う山(大別山)である』と表現した。今回在日芸術家の大別山取材活動は、広く深い中華文化を高揚し、中華民族の偉大な復興のための『中国の夢』にさらに彩りを増すものだ」と述べた。

日本中国文化交流協会会員で日本新民画廊の葛新民社長、日本篆刻家協会理事で全日本華人書法家協会の黄数奇副会長、日美展全国水墨画公募展審査員で日本醒墨会の金醒石会長、日本東方芸術院長で東方国際美術展評議委員会の江屹主席、世界女画家理事会日本分会会長で中国友好芸術交流院特別招聘画家である密冬瑩氏、日本中華文学芸術家連合会副会長で全日本水墨画芸術連盟の牛子華常務理事、日本翠風会代表で日本水墨画美術協会の沈和年理事、全日本華僑文学芸術家連合会副会長で日本全国水墨画美術協会の王子江副会長、日本水墨画美術協会理事で華東師範大学芸術研究所の張弛客員教授・修士指導教授も活動に参加した。

この活動期間中、大別山のあちらこちらの風景に魅せられ、イーゼルを立て、筆をとり時間を忘れた画家もいた。景勝地を訪れるたびに列から外れる人がいた。下りるとすぐに大作をものにした画家もいたし、絵の上に書をしたためて花を添える画家もいたし、掛け軸に文を書いて大別山を賛美した人もいた。この度の活動の指導を行った中友国際芸術交流院の王合善秘書長は、参加した芸術家たちを「芸術で中国を表現し、絵筆で世界とコミュニケーションしている」と称賛した。

この取材活動終了後、参加した芸術家たちは時間と精力を集中して作品を創作するという。来年、彼らの作品は東京と安徽省合肥、六安、金寨などで展示される。今までの取材活動と異なるのは、今回の芸術家の作品が最終的には市場に出るという点だ。上海邁錫尼芸術品有限公司の孫君会長は、「われわれは東京新画派の価値を市場に知ってもらえるよう、海外の華人芸術家にさらに活動空間を広げてもらえるよう積極的にサポートしたい」と話した。