ライブ配信産業の求職者数が前年比50%近く増加

 

求人サイトの智聯招聘が11月25日に発表した「2021年ライブ配信産業人材報告」によると、今年第3四半期(7-9月)には、ライブ配信関連の求職者数が前年同期比46.69%増加し、増加率は前年の26.51%を上回った。ライブ配信関連の大学卒業生に対する求人数も同69.52%増加した。

 

ライブ配信関連の仕事がやってみたい職業の上位に

今年度の大学卒業生の専攻の分布を見ると、トップ2にはECとコンピュータサイエンスが並んだ。

ライブ配信産業の発展に伴って、この産業に対して人々が抱いていた固有のイメージが変化しつつあり、特に新しいことに強い好奇心を抱く「95後(1995年から1999年生まれ)」や「00後(2000年代生まれ)」でこうした傾向が顕著で、ライブ配信関連の仕事は徐々に理想の職業になってきた。

智聯のデータでは、ECのライブコマースのパーソナリティは「Z世代(1995年から2009年までの間に生まれた人)がやってみたい新興職業」の上位になっている。

同報告は、ライブ配信関連の求人のうち、インターネット・EC関連が36.26%を占め、求人が最も活発だ。次はレクリエーション性の高いエンターテインメント・スポーツ・レジャー産業で25.05%、メディア、出版、映画・テレビ、文化発信関連は11.02%だった。

商品の販売を中心とする日用消費財(食品、飲料品、タバコ・アルコール、日用化学品)産業の求人は3.25%、卸売・小売産業は2.83%。

商品販売と娯楽だけでなく、ライブ配信は今、専門的サービスの分野へ徐々に浸透している。専門的サービス・コンサルティング(財務会計、法律、人的資源など)分野の求人は3.01%を占め、増加傾向を示している。

 

ライブ配信関連の平均月収が上昇

また同報告によれば、今年第3四半期には、ライブ配信関連のポジションの平均月収が同10.78%上昇して、1万448元(約19万円)に達した。

そのうちライブ配信製品開発のポジションが最高で2万6372元(約47万円)に達した。ライブ配信の教員、動画のパーソナリティ、ライブコマース関連のポジションの月収も1万元(約18万円)を突破した。

今年第3四半期のライブ配信産業の求職者の年齢は16-24歳が44.36%を占め、25-34歳の割合に迫った。前年同期は16-24歳が39.40%、25-34歳が50.88%だった。男女比を見ると女性の割合が男性を上回った。