中国のグローバル・インターネットガバナンス観


IT企業トップによる記者会見の現場

グローバル化の上空に幽霊が徘徊している。インターネットという幽霊が。スノーデン事件後、インターネットという幽霊はなおさらに人々の心の中で動いている。

この幽霊をいかに管理し、世界に幸福をもたらすか。烏鎮世界インターネット大会は機運に乗じて開催された。中国は平和、安全、開放、協力のサイバースペースの共同構築、多国間、民主的、透明なグローバルインターネットガバナンス体制の共同構築を提唱している。これは習主席が大会で発表した基調演説のメッセージだ。演説で、習主席はグローバルインターネットガバナンス体制の変革を推進するうえでは、四原則を堅持するべきだと指摘した。インターネット主権の尊重、平和安全の維持、開放協力の促進、良好な秩序の構築だ。また、サイバー空間運命共同体の構築について5点を主張した。

習主席の見解では、サイバー空間も「運命共同体」だ。習主席の打ち出したコネクティビティ、交流相互参考、共同繁栄、秩序ある発展、公平正義という理念は各国の共通認識となるべきだ。今回の世界インターネット大会のテーマは「コネクティビティ、共有共同ガバナンス:サイバー空間運命共同体の構築」だった。これは人類運命共同体理念のインターネット世界における体現だ。

中国の打ち出したインターネットガバナンス理念は全く新しい高度に達すると同時に、アリババに代表される中国インターネット企業の急速な発展によって、中国には先行者を追い越す能力があることを生き生きと示している。中国は産業革命時代には取り残されたが、情報革命時代にはリーダーとなる機会がある。中国のインターネットガバナンスの主張および情報技術の急速な発展の背景には、中国のインターネットの発展とガバナンスの3大優位性がある。

第1に、規模の経済の優位性。インターネットは中国が発明したものではないが、中国は世界空前の規模、6億7000万人のネットユーザー、13億人の携帯電話ユーザーを運用することになり、かつ最も発展の潜在力を備え、5G技術において先行者を追い越し、相当の発言権と標準制定権を持つ。

第2に、体制の優位性。人民に奉仕し、民衆に幸福をもたらすことは、中国共産党の執政理念だ。まさにこの理念を堅持したからこそ、中国のインターネット技術、インターネットガバナンスの主張はこれほど急速に発展し、世界の幅広い賛同を得たのだ。

第3に、製紙技術は中国の四大発明の一つであり、シルクロードを通じて欧州に伝わり、欧州の啓蒙運動を切り開いた。現在、インターネットという人類の新たな文明は中国で奇跡を創造しつつある。

習主席が述べたように、インターネットは人類共通の郷里だ。この郷里をさらに美しく、きれいで、安全にすることは国際社会共通の責任だ。