『インターネット発展状況統計報告』を発表
携帯電話ネットユーザーが4億2000万人に

中国インターネット情報センター(CNNIC)による『第31回インターネット発展状況統計報告』が1月15日、北京で発表された。それによると、2012年12月末時点での中国のネットユーザーは5億6400万人、インターネットの普及率は42.1%で、緩やかな伸びを維持している。それに対して携帯電話のインターネットに関する各指標の成長速度は、すべてにおいてパソコンに優っている。携帯電話はミニブログや電子商取引方面においても急速な発展を見せている。

『報告』によると、中国の携帯電話ネットユーザー数は急速に伸び、2012年で4億2000万人、年間増加率は18.1%、ネットユーザー全体の増加幅を大きく上回っている。さらに、ネットユーザーのうち、携帯電話でネットにアクセスする人の比率も伸び続け、前年の63.9%から74.5%になり、ネットへのアクセス端末第1位の地位をさらに堅固にしている。しかし、携帯電話のネットユーザー規模は、PCのネットユーザー(デスクトップPCとノート型PC)に比べるとまだ一定の隔たりがある。

ところで、インターネットカフェや学校のコンピューター室などからネットにアクセスするネットユーザーの比率は大幅に減少している。インターネットカフェのユーザーは5.5%に、学校など公共の場からのユーザーは3%に減少した。それに比べて、自宅からアクセスするユーザー数は増加の一途にあり、91.7%で増加率は3.4%である。個人のネットアクセス設備の保有率の上昇とインターネットへの接続環境の改善が主な原因である。

ミニブログユーザーの増加は顕著である。2012年12月末時点のミニブログユーザーは3億900万人で、前年比5873万人の増加であった。ミニブログユーザーのネットユーザーに占める割合は、前年末より6ポイント増え、54.7%となった。

インターネット経済の急成長と同時に、携帯端末による電子商取引も急速に拡大している。携帯電話によるネットショッピングは前年比6.6%増で、ユーザー数は2011年の2.36倍であった。その他に、携帯電話による共同購入、オンライン支払、ネット銀行利用の3つのユーザーの、携帯電話のネットユーザーに占める割合はどれも増加しており、それぞれの増加率はすべて80%を超えた。