中国市場の外資系企業を引き付ける魅力はどこか

 

米ブルームバーグ社はこのほど、「ビジネスは米国と中国の間の重要な『連結装置』だ。中国には4億人にも上る中間層の消費者がいて、鉄を吸い寄せる磁石のように強大な引き付ける力を備え、多くの米国企業はこのアジア国家の市場に吸い寄せられている」と報じた。

 

中国ビジネス環境に対する外資系企業の楽観ムード

ロイター通信が先に発表した年度調査によると、米企業の中国ビジネス環境に対する楽観ムードはすでに3年ぶりの最高水準を回復した。

調査に回答した企業の77.9%が「これから5年間の中国事業の見通しに楽観的、またはやや楽観的な見方をしている」と答え、82.2%が「2021年度の売上高は昨年より増加する見込み」とした。

米中貿易全国委員会(USCBC)のクレイグ・アラン会長はこのほど、「中米の経済貿易関係は非常に重要であり、100万人を超える米国人が対中輸出に依存する企業に雇用されている。両国民はみな経済貿易と投資の往来を望んでおり、予測可能で繁栄した経済環境がもたらすメリットを享受したい考えで、より大きな安定性が両国企業と両国民により多くの機会をもたらすことを願っている」と述べた。

中国は2021年に世界貿易機関(WTO)に加盟して以来、常に公平・公正、平等・互恵の原則を堅持し、世界各国と良好な経済貿易協力を維持してきた。

ここ数年は、自国経済の急速な発展に伴って、中国は国際貿易の中でますます重要な役割を果たし、ますます大きな力を発揮している。

多くの国が中国と緊密な経済貿易の連携を保ち、中国を重要な貿易パートナーと見なし、中国市場に対して十分な信頼感を抱いている。

米企業を含む数多くの外資系企業にとって、中国は公平、透明で予測可能な市場環境を備えており、極めて強く引きつける魅力を持つ人気の投資先だ。

 

中国市場の四つの魅力

1つ目は極めて大きな消費のポテンシャルだ。中国国内には巨大な消費市場、質の高い消費ニーズがあり、多くの外資系企業が誘致され中国で発展を目指している。現在、中国は国内の大きな循環を主体としつつ、国内と国際的な2つの循環「双循環」が相互に促進し合う新たな発展構造の構築を加速させており、極めて大規模な市場の魅力がこれからさらに顕在化するだろう。

2つ目は整った産業チェーンだ。突然発生した新型コロナウイルス感染症に直面して、中国はタイミングをはかり情勢を判断し、挑戦に正面から向き合い、危機をチャンスに変え、経済構造を積極的に調整し、産業システムの構築を強化し、産業チェーンとサプライチェーンの改善を続け、自国のリスクを予防する能力と危機に対応する力を効果的に引き上げた。

3つ目は便利でスムーズな輸送ネットワークだ。ここ数年、中国は便利で迅速、高効率、スマート化された貨物輸送サービスシステムを徐々に構築し、世界トップ水準にある現代型物流技術が幅広く応用され、複合一貫輸送、非船舶運航業者、車両を持たない輸送業者といった貨物輸送の組織形態が急速に発展し、物流効率が大幅に向上し、貿易環境の改善、物流コストの引き下げに突出した貢献をした。

4つ目は安全な貿易環境だ。中国は感染症対策で重要な成果を収め、在中国企業に安心感を与えた。中国はセーフティバリアを構築して、在中国の外資系企業の資金や製品などが中国市場で最大限に、最も効率よく輸送されるようにした。

中国は巨大で、整った、便利で迅速、かつ安全な市場であり、多くの米国企業が誘致されて中国で発展を目指すようになり、中米経済貿易協力の1つの縮図となっている。

2020年には感染症の影響でグローバル貿易が低迷したが、中米貿易は苦境の中で流れに逆らって上昇し、米ドル建てで計算すると8.3%増加した。このようにして経済貿易協力が双方に実質的なメリットをもたらした。