顔認証でのショッピング
第13次五カ年計画の期間中に、中国ではモノとサービスの供給がますます豊富になり、消費の規模が拡大を続け、消費構造が高度化を続け、中国は今や世界2位の消費市場となっている。
ここ5年ほどの間に、中国人が「何を買うか」が静かに変化し、「どうやって買うか」も高度化を続けた。「中国のすぐれた製品を買う」が「世界中の先端製品を買う」に変わり、商品の購入からサービスの購入へ、現金決済やカード決済からモバイル決済、顔認証でのショッピング、無人販売へと変わった……画面上の小さな「ショッピングカート」がまるで私たちの暮らしを記録する小さな機械のような役割を果たし、人々の素晴らしい生活への憧れを映し出し、そこには中国の消費高度化の着実な歩みが刻まれている。
中国の消費規模が拡大し続けてきた。2019年の社会消費財小売総額は40兆元(約626兆円)の大台を突破し、最終消費支出の経済成長への寄与度は60%前後を保ち、消費は6年連続で経済成長を牽引する1番目のエンジンになった。2016年から2019年にかけて、中国の通年の社会消費財小売総額は33兆2000億元(約519兆6500億円)から41兆2000億元(約644兆8700億円)に増加し、経済発展に対する消費の基礎的な役割が増強を続けた。
中国の消費構造が高度化を続けた。この5年間には、消費の新業態や新モデルが勢いよく発展し、オンラインとオフラインが融合し、産業チェーンの川上と川下が融合し、業界の枠を超えて融合発展することがニューノーマルになった。フレキシブル生産はこれまでの大量生産方式の製品を消費者の個性に合わせた個別生産方式の製品に変えた。さまざまな「至れり尽くせりのサービス」が中国の消費をこれまで経験したことのない新たな時代に進ませ、高品質化、多様化が徐々に消費の主流になった。工業製品が農村に浸透し、農産品が都市に運ばれるという双方向の流通がよりスムーズになり、農村の消費のポテンシャルがさらに発揮されるようになった。
新型コロナウイルス感染症の流行中に、消費は大きな打撃を受けた。しかしそれと同時に、オンライン教育、オンライン診療、テレワーク、ライブコマースなど各種の新業態・新モデルが次々に登場して、中国の新しいタイプの消費を牽引して規模拡大を加速させ、オンライン消費が流れに逆らって増加した。今年1-8月には、全国の実物商品のオンライン小売額は前年同期比15.8%増加し、増加率は社会消費財小売総額の増加率を24.4ポイント上回った。また8月には社会消費財小売総額の増加率が今年初めてプラスになった。
規模の極めて大きな中国市場が、中国国内と海外につながり、新たな発展局面の構築を推進する上での重要な優位性となっている。「世界の工場」から「世界の市場」へ、発揮され続ける消費のポテンシャルが、中国経済が質の高い発展への道を勢いよく前進するのを推進し、中国のボーナスの恩恵を世界中に行き渡らせている。
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