「人工太陽」真空室 モジュール組立を担当へ

中核集団は3月1日、世界最大の「人工太陽」である国際熱核融合実験炉(ITER)を運営するITER機構が、中核集団中国核電工程有限公司が中心となる中仏コンソーシアムとこのほど、真空室モジュール組立契約に正式に署名したと明らかにした。

同公司が中心となるチームはITERの「心臓」設備の設置成功に続き、その中核設備の設置任務を再び担当することとなった。ITERは現在の世界で最も規模が大きく、最も影響力のある国際ビッグサイエンスプロジェクトの一つだ。太陽光の発光・発熱の核融合プロセスをシミュレーションし、制御された核融合技術の商用化の可能性を模索する。ITERは大規模核融合反応を引き起こすトカマク装置で、世界最大の「人工太陽」と称えられており、中国、EU、インド、日本、韓国、ロシア、米国が共同で実施するものだ。

中国は2006年に正式に契約に署名し、同プロジェクトに参加した。真空室モジュールの組立は、ITERプロジェクトの最重要設備の鍵となる段階の作業で、プロジェクトの成功に対して極めて重要な役割を果たしている。