桜の便りが聞かれる3月22日、愛知県豊橋市に本社を置くジェイアンドシー(J&C/吉安食)グループの年次総会が開催された。当地では最高級のホテルアークリッシェ豊橋に100名近い従業員が集い、温かく和やかな雰囲気の中、J&Cの社員としての特別な一日を過ごした。
海外視察から帰国したばかりのJ&Cの越智成幸(魏成炳)社長は、小規模なスタートから現在に至るまでの困難に満ちた歩みを順を追って振り返り、2024年度の企業発展のキーワードが「挑戦」であることを明らかにするとともに、輸入事業の強化、新分野の積極的開拓、企業運営の最適化などのポイントを強調した。また、輸入事業の強化、新分野の積極的開拓、人事制度の改善、企業運営の最適化などの業務のポイントを強調し、社員が会社とともにたゆまぬ努力を重ね、挑戦し続け、大きな発展を遂げることを期待していると述べた。
遠く未来を見通したスピーチで幕を開けた2024年度 J&Cグループ年次総会(ファミリートレーニング)は、越智成幸社長から大学を卒業したばかりの新入社員にマイクとステージが譲り渡され、会場は温かい拍手で新入社員を歓迎し、心からのエールを送った。
続いて、越智成幸社長と越智博社長室室長がJ&Cの発展目標と戦略プランを発表した。越智成幸社長は、「貿易を通じて全世界に笑顔を届ける」という経営理念について詳しく説明し、さらに、今後10年間でJ&Cの目標である売上高200億円超えを達成すると同時に、株式会社T&W弥富物流センターを地域に密着した多文化共生、ウインウイン、そして鋭い市場感覚を持つエクセレントカンパニーに育てることを目指すと述べた。
J&Cが文具・小物の輸出入からスタートし、Eコマースの分野に進出し、21年間の堅実な成長を経て、2023年度には110億円を超える売上高を達成できたのは、意思決定者の実務的な姿勢と鋭い眼力、人間本位で実践的かつ良心的な企業風土、そして、進んで責任を負い、進歩のために努力する従業員の当事者意識、また意思決定者の先駆的で前向きなリーダーシップ、さらに求心力と結束力によって形成されたグループ全体の団結力の賜物である。会場では、主な部門責任者が次々と発言し、詳細な分析と各部門の前年度の成果、直面した問題、克服した困難とこれからの挑戦について総括した。
輸入ビジネスとEコマースの分野で、越智博室長は未来志向で「新動向」と「再出発」を打ち出した。成長のボトルネックに遭遇したとき、輸入事業本部は全力で輸出事業本部との協議・対話を求め、Eコマースのプラットフォームの迅速な導入を積極的に推進した。例えば、ペット用品や生活雑貨の販売に特化した楽天のオンラインショップのプラットフォームの開発をゼロから丁寧に主導し、自信を持って大きなポテンシャルを掘り起こしたのである。
調達課の岡田祥子主管、社員代表の黄冠茹氏、業務部物流課の加藤有紀主任、営業部営業支援課の大脇京子主任、社員代表の谷端真依氏が順次発言し、営業支援、受注対応、物流管理といった海外営業の状況や、RPA(Robotic Process Automation)を活用した自動化の強化、AI物流システムの構築、サプライチェーンの調整、海外パートナーとの連携強化、業務効率化と市場対応スピードの向上などの分野での最適化の成果を紹介した。
総務部の黒釜直樹部長と松本周子主任は、消費税に関する知識や具体的な取引事例を解説し、粗利率や前払比率の重要性を説明したほか、破損損害賠償書、立替金請求書、販売奨励金計算書、協力金請求書などの経理書類の詳細な例を示し、仕入れ税額控除の要件に合致する適切な書類提出の重要性を強調した。
続いて、株式会社T&W弥富物流センターの責任者である越智敏氏が開所以来の業務状況と今後の計画について報告した。ラベル貼付業務や外部委託保管業務サービスが増えたこと、出荷タラップの調整などの設備の改善について、この1年の活動を振り返った。また、業務の効率化とスペース活用率の向上の必要性が議論されたほか、教育やコミュニケーション活動を通じて社員のスキルと作業基準を向上させる新たなツールの導入計画も発表された。
人事考課と相互評価を経て、J&Cグループの優秀な社員数名が昇格し、新たな職場で力を発揮することになった。越智成幸社長が昇進者リストを読み上げ、これらの従業員代表に委嘱状を授与した。企業は従業員のために成長のプラットフォームと昇進のスペースを設け、従業員は企業と連帯感を共有し、高品質のイメージを作り出し、社会的責任を共有する、それがJ&Cの団結と継続的な成長の精神的基盤でもある。
会の後半では、JR東海グループの豊橋ステーションビル株式会社の浅野卓取締役社長が特別ゲストとしてスピーチを行った。浅野社長は、刻々と変化する市場環境において、サービス水準の革新と向上により顧客のニーズに応えることが、企業の堅実な成長にとっては極めて重要であると述べた。また、市場動向や顧客の嗜好を注意深く観察することで、豊橋ステーションビルはビジネス戦略をタイムリーに調整でき、競争の激しい市場環境の中で着実かつ健全な発展が担保できたとした。参加者はこのスピーチから大きな収穫を得たはずだ。
続いて行われたチームビルディングゲームと懇親会では、越智成幸社長が全社員に対し、この1年間の努力と素晴らしい貢献に感謝の意を表した。同時に、会社の将来の方向性について、より高い期待と明確な目標を示した。
越智成幸社長は特に、J&Cは次年度も飛躍的な発展を実現するため、新たなビジネスモデルや成長ポイントの開拓、革新に向けた取り組みを強化していくと述べた。また、従業員の個人的な成長を重視するとともに、労働条件、研修やレクレーションなどの施設などをさらに改善していくとし、継続的な学習と自分自身への挑戦を通じて、個人の価値を最大限に高めるよう社員を激励した。
海老原圭子次長、倉内昭吾次長、李勁毅課長代理、藤原希望課長代理は、社内業務の効率化、業務プロセスの標準化を強く提起し、会社の長期的な発展のためには社員一人ひとりのスキルアップが重要であることを重ねて強調した。社員の積極的な姿勢は会社の成長の原動力である。彼らは、すべての「ファミリーメンバー」が楽観的な意識を持ってともに新しいビジネスチャンスを迎え、解決策を見出そうと励ました。
この日63歳の誕生日を迎えたJ&Cグループの野村栄一相談役が、拍手に迎えられて登壇し、乾杯の音頭をとった。野村栄一相談役は、手に手を取り一致団結して共に未来の苦難に立ち向かうよう呼びかけた。彼はチームワークと進取の精神の共有がビジネスの成功の鍵であることを熟知しており、新年度ではすべての社員が努力し向上する精神を持ち、会社の長期目標を達成するために、協力し困難を克服して前進できることを願っていると述べた。
特に感動的だったのは、J&C年次総会の正式名称が「J&Cグループ・ファミリー・チームビルディング」であり、従業員により良い生活を創造するための物質的な条件と精神的な追求を提供し、会社の意思決定者の不変の原点である「家庭」の暖かさと心の安らぎを感じさせたことである。豪華な宴会場、充実した心温まるプログラムの手配、随所に施された人間味溢れるディテールは、J&Cの社員に対する配慮と気遣いを感じさせた。職場で知り合い、恋に落ち、結婚に至った若い社員カップルが、越智成幸社長から祝金と祝辞を贈られると、会場からの大きな拍手が鳴り止まず、心温まる瞬間がカメラに収められた。
会場では、社員たちが越智成幸社長と一緒に写真を撮り、笑い、冗談を言ったりして、何の屈託もなく楽しんでいた。仕事の現場ではきめ細かな経営精神を発揮する越智成幸社長だが、仕事以外では社員の親のような、家族のような存在である。そしてこれらは、人間中心、団結、実務主義というJ&Cの企業精神を体現したものである。
J&Cの2024年度次総会は魏成挺本部長の締めの挨拶で盛況のうちに閉幕した。魏成挺本部長はこの一年の成果を振り返るなかで、今後の発展方針を描き、従業員の積極性、自発性、創造力を十分に引き出し、企業の求心力と発展の勢いを凝縮させていた。
J&Cグループは、700社以上の日本企業と安定した全面的協力関係を築いており、30以上の国と地域にハイスペックな輸出入プラットフォームを構築し、国内外の取引先や川上・川下の企業に門戸を開き、オープンで互恵的な姿勢で共に発展することを望んでいる。
J&Cグループは、エコロジーへの強い適応力と成長力を持っており、日本の製造・デザイン、中国での製造を一体化させ、総合型の国際企業を目指し前進している。
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