日中ヘルスケア交流に新しい話題を提供
第1回訪日美容医療・再生医療セミナーを実施

第14期全国人民代表大会(全人代)第2回会議が北京で開幕し、2024年の健康中国の建設に向けた歩みは揺るぎないものとなった。世界的な課題の先進国である日本も「人生100年時代」の成長戦略のもと、高齢者の健康寿命を伸ばすことに成功し、人々の人生の幅と長さを効果的に高めることができた。美容医療、精密医療、再生医療などの分野における中日両国の協力には将来性があり、学び合うことで相互利益とウィンウィンの結果をもたらすだろう。

中日両国のヘルスケア分野における最前線の交流と実践をリードし強化するため、中国整形美容協会は、両国の関係機関が共に期待しサポートするなか、2023年7月東京に日本オフィスを開設し、両国の美容医療と化粧品業界に20年以上深く携わってきた日本トップクラスの美容医療・再生医療クリニックの創始者の一員である向姝氏を首席代表とした。

向姝代表は、中国整形美容協会日本オフィス設立以来、日本のリソースの優位性を最大限に生かし、精度の高い学術交流を組織し、「日本の優良美容医療・再生医療機関」の認定システムを推進し、日本の最先端の医師の中国での特別セッションを開催し、日本のトップクラスのクリニックによる訪日美容医療・再生医療のためのワンストップサービスを提供している。

また、日本へ美容医療を受けに行く中国の消費者に安全で頼れるサービスとアフターケアを提供し、中国の消費者がより安心して日本の美容医療サービスを受けられるようにすると同時に、中日両国が相互に成長できるプラットフォームも提供し、双方にとってウィンウィンとなる関係を構築している。

 3月3日、中国美容整形協会日本オフィスが主催し、IARO国際抗老化再生医療推進機構をはじめとする日本の多くの先端美容・再生医療クリニックと上海瑷婷電子商務有限公司が共催した初めての訪日美容医療・再生医療セミナーツアーは好評のうちに終了した。

 

4泊5日のセミナーは多彩な内容であった。最先端の美容医療・再生医療クリニックを訪問し、クリニックの市場ポジショニング、運営の特性、医師の技術と再生医療を結合させた経営モデルの理解を進めた。

再生特別セッションでは、SENSHIN  CLINIC東京未来医療センターのリチャード博士を招き、次世代の再生・アンチエイジングの原理と治療法を医学、臨床などの観点から紹介し、酒井形成外科の開業者で40年の経験を持つ酒井倫明医師が、日本の美容医療の発展の歴史を説明し、技術、材料、製品応用の観点から日本の美容医療市場の展望を紹介した。

形成外科のセッションでは、KAUNISクリニックの高野敏郎院長と渋谷高野美容クリニックの高野洋一院長が、それぞれ眼部の手術の理論的な紹介と実際のオペレーションを行った。

クリニック経営のセッションでは、エックスクリニック開業者の孫駿一郎理事長が3年間で5店舗を開業した経験と高収益を上げる方法を紹介し、コンビ治療のセッションでは、ミサクリニック開業者の寺井美佐栄院長がメスを使わない美容治療とアンチエイジングの実演を交えて紹介した。

美容医療によるアンチエイジングのセッションでは、日本のフェイスリフト第一人の鈴木芳朗博士が日本の美容業界とアンチエイジング治療の発展について紹介し、得意とされる施術の一つである糸リフトの実演を行った。

 

セミナーには、中国北京上海にある著名美容医療クリニックの開業者、三級甲(トップレベル)クラスの公立病院の美容科主任、著名な美容医療機構の院長、アメリカレーザー会社の上級幹部など、中国全国から計18人が参加した。

凱思米美容クリニックの創業者である六一氏は、本誌のインタビューに対して、「健康な身体と美しい外見はすべての人々の共通の願いです。日本はアンチエイジングの分野で世界の最先端レベルにあり、われわれは最先端の技術を学び、マスターして中国の消費者に提供しなければなりません。私が思うには、外見が変われば心の持ちようも変わり、心が変われば環境にも影響を与えます。美容医療は私たちをより良い自分に出会わせ、人生をより良い方向へと導いてくれます。身体がより良い状態になれば、社会に身を捧げ、社会に貢献しようという気持ちが強くなり、個人の外見のレベルアップは社会全体の繁栄につながります。従って、美容医療は高齢化する国の持続可能な発展にとって大きな課題であると同時に、問題解決の鍵でもあると私は考えています」と語った。

江蘇省の江陰市中医薬病院整形美容センター主任で、江陰市医師会美容医療学と美容学分会の袁氷峰主任委員は、今回のセミナーツアーで日本の最先端の美容医療と再生医療の新しい技術を理解することができたとし、「再生医療の分野について言えば、日本は世界の最先端にあり、倫理規範はもちろん制度規範も整っており、臨床研究のデータも十分にあります。国の経済が飛躍的に発展すれば、それに伴って人々の生活の質に対する要求も高まりますので、今回のセミナーを通じて、日本の再生医療の精度と規範化についてさらに学び、どうすれば広く応用できるのか、どうすれば普及させることができるのかを考え、より多くの専門人材を育成し、それによって中国のヘルスケア産業を全体的に向上させたいと思います」と記者に語った。

新型コロナ禍は、中日両国の民間交流を停滞させたが、新たな問題は新たなチャンスを生む。中国整形美容協会日本オフィスの開設は、中日両国のヘルスケア産業に「グリーンゲート」を開いたと言える。20年以上にわたって向姝代表が培ってきた人脈は、両国の美容医療と再生医療分野の隔たりを縮めるために大きな役割を果たしている。