2月11日、パシフィコ横浜で「ウイスキー&スピリッツフェスティバル2024 in 横浜」が開催され、午前と午後の部で総勢4000人が訪れた。従来の「ウイスキーフェスティバル」ではウイスキーやジンなどの洋酒に焦点を当てていたが、今回のイベントでは、世界各国の蒸留酒を取り上げ、日本の焼酎や泡盛も含めた多彩なスピリッツが一堂に会した。
会場では、ウイスキーやジン、焼酎、泡盛などの試飲だけでなく、午前と午後の部で2回ずつトークショーが行われた。第1部の「日本のクラフト、新規蒸留所大集合1」では、2020年以降に本格ウイスキー造りに乗り出した東日本の蒸留所を代表して、MAOI株式会社馬追蒸溜所の村田哲太郎代表取締役社長、黄桜株式会社丹波蒸溜所営業統括部の友國聡次長、Nozawa Onsen Distillery株式会社のヨネダ・イサム蒸留責任者、軽井沢蒸留酒製造株式会社小諸蒸留所のイアン・チャン副社長兼マスターブレンダー、月光川蒸留所株式会社の佐藤淳平代表取締役が登壇し、それぞれのウイスキー造りの特徴と強み、そして未来に向けての抱負を語った。
このイベントの主催者で、トーショーのMCを務めたウイスキー文化研究所の土屋守代表は、「日本は南北に3000キロもの長さがあり、日本海側と太平洋側で気候や風土が大きく異なる中で約100カ所の蒸留所が稼働している。これに比べ、スコットランドは北海道くらいの大きさで、気候風土の差もそれほどない中で140カ所の蒸留所がある。日本の独自のイノベーションによって、10年後、20年後に今までにないウイスキーが誕生する可能性があり、ジャパニーズウイスキーの未来が非常に楽しみだ」と語った。
続いてのトークショー「泡盛の可能性と世界へのアピールとは」では、有限会社今帰仁酒造の大城洋介代表取締役社長、南島酒販株式会社の大岩健太郎代表取締役社長、沖縄県酒造組合海外需要部会部会長を務める請福酒造有限会社の漢那憲隆代表取締役社長、瑞泉酒造株式会社製造部の伊藝壱明氏、泡盛・洋酒専門バーBar Tasting Clubの儀部頼人オーナー、株式会社Sake Business Laboratoryの鈴木更紗取締役副社長が登壇し、ジャパニーズスピリッツとして泡盛の持つ面白さや可能性、知られざる泡盛の魅力についてそれぞれが熱意を込めて語った。
今後もウイスキーファンにとって楽しみなイベントが続く。次回は、6月に大阪で「ウイスキーフェスティバル2024 in 大阪」が開催される予定で、ウイスキー愛好者や業界関係者はもちろん、これからウイスキーを楽しむ方々にとっても、見逃せないイベントとなっている。
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