日本中華總商会が東京で 2024迎春会を盛大に開催

新しい年を迎え、世界は清新な息吹に満ちている。1月26日、日本中華總商会(CCCJ)が主催する2024迎春会が東京で盛大に開催され、中日両国のIT、貿易、製造、エネルギー、素材、メディア等各界の実業家及び在日華僑団体の代表200余名が出席した。

はじめに、主催者を代表して日本中華總商会の䔥敬如会長があいさつした。「先日の能登半島地震で被災された方々にお見舞い申し上げます。日本中華總商会は各方面と協力し団結して復興支援に取り組んでまいります。昨年開催された『日本中華總商会の夕べ』は、各界からご好評を賜り、心より感謝申し上げます。本年、当会は発足25周年を迎えます。まだ歴史の浅い団体ではありますが、嬉しいことに世界中の華商から高い評価をいただいています。日本中華總商会は現在、世界華商大会の招致を協議しております。日本の経済三団体及び日中友好七団体と協力し、在日社団法人の国際化及び世界との緊密な交流を推進してまいります」。

䔥敬如会長は、自身は日本生まれの華僑三世であるが、これまで中国国籍を変えることはなかったと率直に語った。現在日本に住む100万人を超える華僑の中には、䔥会長のような華僑三世や四世だけでなく、改革開放以降の40年の間に日本に移住した「新参者」もいる。彼らは異国の地でゼロからスタートし、家を構え、キャリアを積み、いま、彼らの子ども達が成長し社会の柱となっている。新しい一年も、日本中華總商会は新世代の力を結集し、学びと交流の機会を絶えず創出し、日本社会及び会員のための組織の構築に努める。

多忙な中、呉江浩中国駐日本大使が祝福に訪れ、次のようにスピーチした。「今年は新中国成立75周年であり、われわれは新しい発展理念を一層推し進め、新たな発展の枠組みを構築し、質の高い発展を促進し、中国式現代化によって強国の建設と民族の復興という偉業を全面的に推進し、人類運命共同体を構築していかねばなりません。最高指導者が新年のあいさつで述べたように、我々の目標は壮大かつシンプルです。すなわち、わが国のすべての若者たちを幸せにし、世界にさらなる平和と繁栄をもたらすことであります」。

呉江浩大使は、華商の団結を図り、世界に視野を向け、中日の経済・貿易を開拓しながら発展を続け、在日華僑同胞が信頼を寄せる華僑団体へと発展した日本中華總商会を高く評価し、同会がさらなる発展を遂げ、団結して、さらに活力を漲らせ、祖国の発展と中日友好事業により一層の貢献をしていただきたいと期待を寄せた。

外務省の門脇仁一アジア大洋州局参事官があいさつし、「日本中華總商会は在日華僑華人と日本のビジネスエリートを結集する代表的な団体であり、日本社会と日本経済の発展に大きく貢献してこられました。日中両国のビジネスマンが一堂に会し、共に未来を語る本日の迎春会には特別な意義があります」と賛辞を贈った。そして、スピーチの最後を中国語で「間もなく中国の春節を迎えます。来る年の、皆さま方のご活躍と幸運と健康をお祈りいたします!」と結んだ。

経済産業省通商政策局の大東道郎通商交渉官は、次のように述べた。「ご臨席の皆さまは、国際舞台で活躍する優秀な華僑華人の代表であり、皆さまが取り組んでおられるさまざまな経済活動は、日本経済にとって追い風であり、日本経済の持続可能な発展のための大きな推進力となっています」。

経済同友会の齋藤弘憲常務理事は次のようにあいさつした。「日本経済同友会は本年3月、訪中団を派遣致します。当会は、企業経営者が個人の資格で参加する経済団体です。われわれは、個人と個人の緊密な繋がりが国家間の友好協力を促進する鍵であると固く信じています。われわれは日本中華總商会の皆さまとの連携をさらに深め、共に日中の経済貿易交流の推進に取り組んでまいりたいと思います」。

日本中華總商会評議員会の厳浩会長がスピーチし、乾杯の音頭をとった。「会員企業30数社からスタートした日本中華總商会は、今では500社近くを抱えるまでになりました。これは、訪日客であった在日華僑華人が日本社会への参画者となり、新勢力としての心意気で、友好を継承し、開拓と前進に努めてきた特別な道のりを証明するものです。日本中華總商会はこれからも新たな勢力を結集し、サポートを強化し、彼らが『架け橋』としての力を発揮できるよう励まし、中日社会の共同発展を推進し、両国関係の安定的、長期的発展を揺るぎないものとしてまいります。より多くの同志の皆さまのご支援を歓迎いたしますとともに、両国関係の健全かつ安定的な発展を祈念致します」。

日本中華總商会の船津康次常務副会長が閉会の辞を述べた。孔怡常務執行理事が迎春会の進行役を務めた。

日本中華總商会はエグゼクティブフォーラム、講演会、ビジネスサロン等のイベントを継続的に開催し、国際交流を強化し、海外華商との交流イベントにも積極的に出席している。また、青年委員会、ビジネス開発委員会等の専門委員会を設け、時代の変化に対応し、開発とイノベーションを図り、体制を強化し、精神を継承する。

迎春会には、新旧の友人たちが楽しく集い、和やかで活発な語らいが繰り広げられた。

 中国駐日本大使館から参加者に福袋が用意され、参加者は懐かしい祖国の味に心癒された。福袋には、中国グルメのほかに呉大使が同胞に宛てて書いた手紙が同封されており、胃袋も心も満たされ、迎春会を一層盛り立てた。

午前中、2024年日本中華總商会定期会員総会が開催され、200余名が出席した。䔥敬如会長を中心に、組織人事案、總商会規約、2023年度决算報告、2024年度開発計画が審議され、中山克成監事が監査報告を行い、尚捷総務委員長が有効得票数に達し決議された旨を宣言した。厳浩評議員会会長、関西中華總商会の古川鵬程会長、新潟中華總商会の王裕晋会長が活動報告を行った。会員を代表して、本誌発行人の呉暁楽があいさつした。