時代に即応し果敢に行動
零和国際商業創新会・呉歓日中文化芸術匯が発足

紅葉の深まる温かな秋、日本の「文化の日」に当たる11月3日、国内外の政治指導者、ビジネスエリート、華僑団体の代表ら300余名がホテルニューオータニ大阪に集い、零和国際商業創新会・呉歓日中文化芸術匯の発足を盛大に祝賀した。

著名な華僑実業家古川拓海(陳海)が先頭に立って設立した零和国際商業創新会・呉歓日中文化芸術匯の「零和」は日本の年号の「令和」と同音である。そこには「令和」の時代に活躍する華僑華人が団結し、経済を橋渡しとし文化を紐帯として、互助とウィンウィンのためのプラットフォームを構築し、ゼロから新たな発展のチャンスを切り拓くとの思いが込められている。

中日両国の演者による勇壮な和太鼓の演奏でオープニングセレモニーの幕が上がった。

はじめに、零和国際商業創新会・呉歓日中文化芸術匯の古川拓海会長が主催者を代表して挨拶した。古川会長はまず、中国、日本、ベトナムの各界のリーダーの支援並びに国内外の各界の関係者の尽力に感謝の意を表した。そして、心を一新すれば気持ちは穏やかになり幸せをもたらす「零和」の理念に則り、初心を忘れることなく、商会の各種事業の推進と発展に取り組み、確固たる信念で共に前進し、国際社会の文化・経済交流の発展に寄与していきたいと決意を語った。

薛剣中国駐大阪総領事が、大阪総領事館を代表して発足式に祝賀のメッセージを寄せ、高冲領事が代読した。薛剣総領事は、中日の経済・貿易、文化交流には長い歴史があり、両国関係の重要な要素であると指摘し、零和国際商業創新会・呉歓日中文化芸術匯が橋渡し役となって、日本社会各界との交流を強化し、文化・芸術、経済・貿易等多彩な交流活動を推進し、両国国民の相互理解と友好感情を増進し、両国の民間友好に絶え間なく活力を注ぎ、新たな時代の要請に応える中日関係の構築を推進していただきたいと期待を寄せた。

 公明党の大阪府本部代表を務める石川博崇参議院議員は、これまで日中関係に多大な貢献を果たしてきた古川会長並びに呉歓氏に心からの感謝と敬意を述べるとともに、零和国際商業創新会・呉歓日中文化芸術匯が、アジア各国・地域の友好関係をより一層深化させることは、アジアと世界の平和と安定につながると期待を寄せた。

呉歓氏の30数年来の友人である内藤証券株式会社の内藤誠二郎代表取締役会長は、自身と呉歓氏との深い友情を振り返り、呉歓氏が中国の証券業界との交流・協力の橋渡しをしてくれたことに感謝の思いを述べ、2007年に神戸で開催された華商大会で、呉氏三代の作品展を企画したことは今も記憶に新しいと語った。さらに、これからも呉歓氏と力を合わせ、日中両国の経済・文化への理解を深め協力を増進できるよう、微力を尽くして参りたいと述べた。

福建省中外企業家聯誼会の陳必松会長が、海外の来賓を代表して次のようにスピーチした。「本年は『中日平和友好条約』締結45周年です。『国の交わりは民の相親しむに在り』と言いますが、零和国際商業創新会・呉歓中日文化芸術匯の発足は、45年にわたる中日両国の友好人士の努力と協力の賜物であり、人類運命共同体を構築し、中日両国が持続的に友好的、革新的発展を遂げていくための架け橋なのであります」。

零和国際商業創新会・呉歓中日文化芸術匯の呉歓名誉会長が乾杯の挨拶を行い、郭沫若先生の詩「黄河の水は江戸に通じ、エベレストは富士山に連なる」を引用して両国の交流の更なる伸展を祈り、発足式はクライマックスへと移った。参加者は共にグラスを掲げ、新たな船出を祝った。

古川拓海会長と芸術界の泰斗である呉祖光、新鳳霞夫妻の子息で、当代の著名な書画家である呉歓氏との出会いが、零和国際商業創新会・呉歓中日文化芸術匯設立の原点である。芸術匯は文化の保護と継承を共通の願いとして、無形文化遺産の保護に力を注ぎ、中日文化交流事業を推進する。

晩餐会が始まると、富と幸運を呼び込むとされる獅子舞が披露され、会場は熱気に包まれた。

琵琶の音色と幻想的な敦煌の舞は、東は日本にまで至ったシルクロードが、経済交易だけでなく、人文交流のための道であったことを想起させた。

300余名のゲストに見守られる中、古川拓海会長と山根亮助執行会長の手によって『零和国際商業創新会』と刻まれた金の銘板が除幕された。

零和国際商業創新会は「福建省商務庁日本福建総商会駐関西連絡所」として認定され、信頼と責任の意義が込められた銘板が、日本福建総商会の山口信一会長から古川拓海会長に授与された。

『呉歓中日文化芸術匯』の銘板が、著名な書画家である呉歓氏から古川拓海会長に授与され、さらに、著名な舞台監督である陳健驪氏に代わって、『風雪夜帰人日本執行委員会』の銘板が古川会長に手渡された。これらの銘板には、零和国際商業創新会に引き継がれるべき、文化・交流、伝統・発揚の遺伝子が刻まれている。

ニュージーランド洪式太極拳総会の洪衛国会長が、零和国際商業創新会内に「洪式太極拳日本研究会」の設立を承認し、古川拓海会長に銘板が授与された。

一般社団法人ベトナム商会のパム・ティ・トゥ・フエン会長、日本福建総商会の王梅文執行会長、日本関西江蘇総商会の古賀雅子執行会長、日本福建経済文化促進会横浜分会の游群会長、上海福建商会の占万龍名誉会長、ラオス中国福建商会の陳熊官会長、蘇州市福建商会の黄亜強終身名誉会長、河南省福建商会の陳平華秘書長、淮北市福建商会の兪愛斌会長、南京市福州商会の潘清華会長がそれぞれ古川拓海会長と契約書を取り交わし、零和国際商業創新会との協力・連携を約し合った。

古川拓海会長が零和国際商業創新会を代表して、福建省中外企業家聯誼会の陳必松会長、香港基金会の林錦主席、ニュージーランド洪式太極拳総会の洪衛国会長、書画家の呉歓氏、舞台監督の陳健驪氏(代理:呉歓氏)、永輝商事の鄭輝代表取締役、世界一帯一路商貿総会創会の林文光会長(代理:山口信一氏)、蘇州市福建商会の黄亜強終身名誉会長、河南省福建商会の陳平華秘書長、上海福建商会の占万龍名誉会長、淮北市福建商会の兪愛斌会長、ラオス中国福建商会の陳熊官会長に名誉会長の招聘状を授与した。

盛大な拍手が沸き起こる中、古川拓海会長は零和国際商業創新会を代表して、福清市華僑連合会元主席の林群氏、福清市華僑連合会の陳徳堃名誉主席、大阪大学医学部の劉克洋教授、清栄薬品株式会社の清水幸子代表取締役、天津市中医薬研究院附属医院の于学成主任医師(代理:稲辺秀賢)に顧問の招聘状を授与した。

歌手の早浪美加さんが日本の演歌を披露し、和やかな空気に包まれる中、中国、日本、ベトナムのゲストや友人たちが親睦を深め、未来を語り、協力を模索した。

東アジア地域の包括的経済連携(RECP)の発効は、中日及びアセアン諸国間のよりハイレベルで、より広範な協力と開放を促し、時代に即応した零和国際商業創新会・呉歓中日文化芸術匯の追い風となるであろう。「平和共存、共有、共進、ウィンウィン」を理念に掲げ、中国、日本、ベトナムの三カ国が起点となって新しい海を拓き、世界を舞台とする、資金、情報、交流のプラットフォームを堂々と誕生させ、発足式は成功裏に幕を下ろした。