ウイスキー文化研究所が「ウイスキーコニサークラブ」発足記念イベントを開催

 

株式会社ウイスキー文化研究所(代表:土屋守氏)は2023年10月15日、EBiS303イベントホール(東京都渋谷区)において、新たな会員組織「ウイスキーコニサークラブ(WCC)」の発足を祝う記念イベントを盛大に開催した。

 記念すべき第1回イベントには、ウイスキーエキスパート(WE)、プロフェッショナル(WP)、レクチャラー(WL)、マスター・オブ・ウイスキー(MW)などのコニサー資格を持つ約150名が全国から集結した。

コニサーとは「鑑定家」を意味し、ウイスキー文化研究所が主宰するウイスキーコニサー資格認定制度は、ウイスキーに関する深い知識や鑑定能力を問うもので、世界で唯一の資格として2004年から始まった。

20回目となる2023年5月のエキスパート試験までの間に、6194名が挑戦し、3138名が合格。この厳しい合格率50.19%は、その難易度の高さを物語っている。

今回、ウイスキー文化研究所では新しく会員組織の「ウイスキーコニサークラブ」、通称コニサークラブ(WCC)を発足させ、さらなるウイスキー文化の普及を目指すことになった。

土屋守代表の基調講演では、参加者たちから熱心な視線が送られた。第1部「世界のウイスキー事情や蒸留所の動向、そのトレンド」では、特にアイラのモルトが入手困難な情勢の中、ディアジオに次ぐ、世界第2位のスピリッツメーカーであるペルノリカール社がアイラ島のガートブレックに新しい蒸留所を建設するという最新のトピックが紹介された。

第2部「日本のウイスキー蒸留所と最新情報、そのトレンド」では、現在、日本国内で稼働中のウイスキー蒸留所は90カ所で、建設計画中を含めると110を超えるという全国各地の蒸留所の最新事情を語った。そして、近年のウイスキーブームに楽観的になることなく、日本のウイスキー業界の発展に寄与できるよう、「コニサーの皆さまには、ジャパニーズウイスキーの未来を担う役割を果たしてほしい」と強い期待を寄せた。

長時間に及んだ基調講演であったが、参加者の熱意は冷めることなく、メモを取りながら熱心に耳を傾けていた。

ウイスキー文化研究所は、2001年3月の設立以来、土屋守氏のリーダーシップのもと、国内外のウイスキー・酒文化に関する研究や情報発信を行ってきた。今後の予定としては、11月の「土屋守と行く新潟蒸留所ツアー」、12月には最大級のウイスキーイベント「ウイスキーフェスティバル2023 in 東京」、そして2024年2月の「ウイスキー&スピリッツフェスティバル2024 in 横浜」と、ウイスキーファンにとって見逃せないイベントが目白押しである。

昨今、ウイスキーの世界は、新たな動きや情報が絶えない。ウイスキー文化研究所や新たに発足した「ウイスキーコニサークラブ」の今後の活動には、多くのウイスキー愛好家の目が注がれている。