中国の自動車輸出台数が世界2位に

中国自動車工業協会がこのほど発表したデータによると、2022年には中国の自動車輸出台数が前年比54.4%増の311万台に達し、中国はドイツを抜いて世界2位の自動車輸出大国になった。

アナリストは、「中国の自動車輸出台数はトップの日本に迫りつつあり、今後数年で世界最大の自動車輸出国になる可能性がある」との見方を示す。

同データによれば、22年の中国自動車総生産台数は同3.4%増の2700万台に上り、そのうち11.5%を占める約311万台が輸出された。

電気自動車は中国の自動車輸出を支える重要な柱の一つとなり、22年の出荷台数は同120%増の67万9000台に達した。

中信証券はさきに発表した研究報告の中で、「2030年に、中国の自動車輸出台数は550万台に達し、そのうち250万台が電気自動車になる」と予測した。

報道によれば、09年から世界最大の自動車市場であり続けてきた中国は、長期にわたりフォルクスワーゲン(VW)、ゼネラルモーターズ(GM)、BMW、メルセデス・ベンツといった海外ブランドが市場を主導してきたが、ここ2年ほどは、力強い自動車サプライチェーンに支えられて、比亜迪(BYD)、吉利汽車をはじめとする中国現地ブランドが発展ペースを加速させるとともに、世界の自動車市場への推進・拡大を続けている。