2022年の中国造船竣工量が世界の47.3%占める

中国の工業・情報化部によると、2022年に中国で完成した船の載貨重量トン数(DWT)は世界の47.3%を占めた。新造船受注量は同55.2%、手持ち工事量は同49.0%をそれぞれ占めた。

また、標準貨物船換算トン数(CGT)で計算すると、造船竣工量は43.5%、新造船受注量は49.8%、手持ち工事量は42.8%を占めた。いずれの指標も国際市場で1位のシェアを保っている。

22年に中国の造船会社で造船竣工量、新造船受注量、手持ち工事量が世界の上位10位に入ったところが6社あった。

22年に中国の造船会社は科学技術イノベーションを引き続き強化し、その主な成果として次のようなものがある。

・第2の国産大型遊覧船の建造が始まった。

・独自設計・建設のアジアトップの大水深ジャケット「海基1号」の主体工事の洋上設置が完了した。

・世界初の10万トン級スマート漁業大型養殖工船「国信1号」が命名され引き渡された。

・中国初で世界最大の2万4000TEU(20フィート標準コンテナ換算)の積載量を持つ超大型コンテナ船が引き渡された。

・中国初で世界最大の液化天然ガス(LNG)輸送充填船「海洋石油301」が完成し引き渡された、などだ。

22年、中国の船舶企業は世界における大型LNGタンカー需要の爆発的増加というチャンスをしっかりつかまえた。

中国船舶工業産業協会のまとめたデータによれば、中国の船舶企業は22年に大型LNGタンカー55隻の新造船契約を結び、世界での新造船契約全体に占める割合は30%を超えて過去最高を更新した。