日本中華總商会が迎春会を開催
中日各界の代表が集い、ウィンウィンの協力を確認

星々が煌めきはじめる頃、多くの来賓が会場に参集した。1月20日、一般社団法人日本中華總商会の迎春会が帝国ホテル東京で開催された。

中国駐日本大使館の楊宇公使、衆議院議員の星野剛士内閣府副大臣(防災・経済安全保障担当)、外務省アジア大洋州局中国・モンゴル第二課の園田庸課長、経済産業省通商政策局北東アジア課の大川龍郎課長、日本アジア共同体文化協力機構の宮本雄二理事長、日本経済団体連合会国際協力本部の竹原玲児本部長、日中経済協会の堂ノ上武夫専務理事ら、中日の政治、経済、文化界の代表が出席し挨拶した。

はじめに、日本中華總商会の蕭敬如会長が主催者を代表して挨拶した。蕭敬如会長は、三年振りに中日の友人たちと共に、迎春会に集うことができたことを喜び、次のように語った。「日本中華總商会は、われわれの職務を再認識し、中日のご友人並びにパートナーの皆様のご支援をいただきながら、總商会の価値をさらに高め、より一層、中日両国社会に貢献して参りたいと思います。新たな年も引き続き、革新的施策を打ち出して参ります。今後とも皆様のご支援を賜りますようお願い申し上げます」。蕭敬如会長はさらに、参加者に新年の挨拶を述べるとともに、すべての企業、個人、機関・団体のさらなる発展を祈念した。

続いて楊宇公使が、中国駐日本大使館及び孔鉉佑大使に代わって、長きにわたり、中日関係と中国の発展を支えてきた中日両国の経済界の代表並びに在日華僑華人に新年の挨拶を述べ、極めて尋常ではなかった2022年を振り返った。「中日両国は様々な記念活動を開催して参りました。両国の指導者の直接会談が実現し、『経済と貿易は、中日関係の重要な要素である』、『中国経済の持続的成長のための基盤は変わらない』という新時代の要請に適った『建設的かつ安定的な中日関係を構築する』という重要なコンセンサスを得ました。2022年11月には、中国共産党第二十回全国代表大会が成功裏に開催され、今後の方向性が示されました。中国は引き続き、独自の新たな成長によって、世界に新たなチャンスを創出し、確実性と安定性をもたらし、中日関係と両国の互恵協力に注力していくでしょう」。

楊宇公使はさらに、2023年は「中日平和友好条約」締結45周年であり、中日両国は再び重要な佳節を迎える。両国が大局観と長期的展望に立ち、中日関係が正しい方向に沿って、着実に改善・発展していくことを望んでいると述べた。

楊宇公使はまた、日本中華總商会が日本における重要な華僑団体の一つとして、長きにわたって祖国と故郷の建設を支援し、在日同胞を団結させ、両国人民の相互理解を深めるとともに、中日の経済交流に多大な貢献を果たしてきたことを高く評価した。そして、日本中華總商会並びに在日華人ビジネスマン、日本の経済界の友人に感謝の意を表し、新しい年も、中日関係の安定と改善のために一層励んでいただきたいと期待を寄せた。

万雷の拍手の後、外務省アジア大洋州局中国・モンゴル第二課の園田庸課長、経済産業省通商政策局北東アジア課の大川龍郎課長、日本アジア共同体文化協力機構の宮本雄二理事長、日本経済団体連合会国際協力本部の竹原玲児本部長、日中経済協会の堂ノ上武夫専務理事がスピーチし、中日関係の現況を総括し、コロナ禍が中日の経済文化交流に与えた影響、中日の各方面が様々なかたちで交流を維持するために重ねた努力、孔鉉佑駐日大使及び中国大使館の、国交正常化50周年を記念する一連の活動等を振り返った。そして、両国指導者の直接会談が実現しコンセンサスが得られたことは、中日が経済発展を促進する上で重要な役割を果たしたと述べ、中日関係の飛躍的発展と日本中華總商会及び参加者の事業の益々の発展を祈念した。

かつて駐中国大使を務めた、日本アジア共同体文化協力機構の宮本雄二理事長は、優秀で温和な実務家である。長年、中日関係及び中国の発展を見守って来た宮本氏は、まず、2019年に創設された、福田康夫元首相が会長を務める日本アジア共同体文化協力機構のこれまでの活動状況を報告し、迎春会への招待に感謝の意を表した。続いて宮本氏は、自身の41年間の外交活動における経験及び実感を語り、日本中華總商会の全会員の日本経済発展に対する貢献に敬意を表した。日本アジア共同体文化協力機構は、日本とアジア、日本と中国の友好・協力を促進する目的で設立された。宮本氏は、日中国交正常化50周年を契機として、両国の友好交流に積極的に取り組み、日中関係の健全な発展を推進していただきたいと望んだ。 

衆議院議員の星野剛士内閣府副大臣(防災・経済安全保障担当)は即席のスピーチを請われ、「日中が共に堅固なウィンウィンの関係を構築することを強く希望し、経済面においても、さらなる連携を進めていきたい」と述べた。

日本中華總商会の厳浩理事長の音頭で、参加者は新年を祝い、明るい未来を祈って乾杯した。

3年振りに対面で開催された迎春会には、中日の政治・経済、ビジネス、文化等の分野で活躍する代表200余名が出席し、明るく和やかな雰囲気の中で、経済・文化交流を展開し、恒常的な友好関係構築のために意見を交換した。

日本中華總商会の船津康次副会長が締めの挨拶を行い、迎春会は幕を下ろした。

団結の下、発展を続ける日本中華總商会は、23春秋を経て、会員数は賛助会員を含めて400社を超え、中日の経済・ビジネス界で影響力をもつ代表的な華僑団体となった。迎春会を成功裏に終え、中日は交流・協力へと動き始めた。世界経済が徐々に正常な軌道に戻りつつある2023年、日本中華總商会は、中日の経済・ビジネス界の力を結集し、両国の協力と発展へ、さらなる貢献を誓う。