経済を通して中国を知る
本誌創刊11周年記念パーティーが開催

11月11日夜、ホテル椿山荘東京の雅の間には、大勢の多彩なゲストが集まった。日中両国の製造業、金融業、IT企業、通信業、貿易業、不動産業、観光業、教育業、飲食業、管理・法律業、広告メディア業、芸術・レジャー業など多くの業界から、400人に及ぶ企業経営者が一堂に会し、「『人民日報海外版日本月刊』創刊11周年記念 日中企業経営者交流会2022」の開催を祝った。

 日中民間交流の使者であり、著名な在日中国人ミュージシャンの呉汝俊氏が心を込めた京胡の演奏を披露し、今回の盛大な交流イベントのオープニングを飾った。スクリーンでは本誌創刊以来の奮闘の足跡、発展を記録した動画が放映され、歴史を振り返った。

 11年前、株式会社日本新華僑通信社は、中国共産党の機関紙である『人民日報海外版』と提携し、人民日報社の強大な情報リソースを拠り所として、日本の主流社会と業界のトップ層に向けて本誌を創刊した。

 現在、全国会議員、47都道府県知事への贈呈を初め、経団連など経済団体の会員企業が主な読者となっており、さらに各大学、全国の地方図書館等に配架されている。

 本誌では、元首相、国会議員、知事、経済界の重鎮、ノーベル賞受賞者や人間国宝、そして在日華僑華人のリーダーらが取材対象となり、これまでの11年間、日中両国の読者に相互理解と連携の架け橋を築いてきた。

 交流会当日は、福田康夫、鳩山由紀夫両元首相からお祝いの花かごが、公明党の山口那津男代表から祝電が届き、駐日本中国大使館の張沛霖公使兼参事官が出席した。

 本誌編集長の蒋豊が司会を務め、冒頭、日中国交正常化50周年の年に、世界に注目された中国共産党第二十回全国代表大会の成功の後、東京で『人民日報海外版日本月刊』創刊11周年を迎えたのを機に、日中経済交流の新しいチャンスを共に作っていきましょうと呼びかけた。

 本誌発行人の呉暁楽は、主催者挨拶の中で、駐日本中国大使館と日本の友人たち、そして華僑華人の長年にわたる支持とサポートに対し感謝を伝え、本誌の創刊以来、取材対象者の中国に対する考えを読者に広め、一貫して、日本の経営者が中国を知り、共に発展し、ウインウインを追求することを後押ししてきたと述べ、この機会に一般社団法人日中企業経営者交流会を正式に設立し、日中経済交流を丹念に育てて行きたいと表明した。

 続いて、本誌理事長であり、株式会社ブロードバンドタワーの藤原洋代表取締役会長兼社長CEOが来賓を代表して挨拶し、本誌が刊行されて11年、日本の政財界、学界などから歓迎されている中で、日中両国の交流は中断できず、日中経済はさらに切り離せなくなっている。本誌はすでに日中間の経済発展を推進する重要な存在であり、その存在意義は大きいと話した。

 続いて、日本中華總商会の蕭敬如会長が登壇し、本誌が11年間にわたり経済貿易の交流活動を行い、日本の経営者が経済的利益を得るなかで中国に対する理解を深めていると称賛した。新しく設立された一般社団法人日中企業経営者交流会と日本中華総商会は、少し重なる部分もあるが、日中間のビジネスマンの交流の場が広がったとユーモアたっぷりに語り、両団体は必ずや新たな相乗効果を生み出し、中日経済のさらなる発展を促進していくと語った。

 公明党の山口那津男代表は祝電の中で、本誌が日中間の経済、貿易、文化交流の促進に果たした重要な役割を高く評価し、今後も自身そして公明党は強力な支援を続け、日中の経営者と共に両国の友好を推進し、両国の友情を深めたいとした。

 2021年11月にZANN CORPORATIONの中村龍道会長のグループ傘下の志騁環保科技深圳有限公司が深圳でOTC(深圳証券取引所上場申請認定)登録されたのに続き、本年は本誌、日本深圳経貿文化促進会、ZANN CORPORATIONグループの積極的な提携と推進のもとで、さらに和趣環境科技有限公司、若尾製菓手信礼品科技有限公司、徳食企画科技有限公司、富士和牛尚品生物科技有限公司の4社が深圳でOTC登録に成功した。

 本誌の藤原洋理事長、日本深圳経貿文化促進会の翁道逵会長、ZANN CORPORATIONの中村龍道会長と平岡秀之日本代表が、それぞれ4社の代表である一条好男、若尾達也、大川訓弘、村越隆祐の各氏に「公式登録板」(上場登録認定書)を授与した。

 ここで、鏡開きをおこなわれ、「ヨイショ」という掛け声で木槌が振るわれると拍手が起き、新型コロナが早く収束するように、日中両国の各界の交流と理解がさらに深まるように、さらに提携の機会が生まれるように参加者が共に願った。

 日本財界研究所の村田博文代表取締役が乾杯の音頭をとった。駐日本中国大使館の張沛霖公使兼参事官、日本医療国際化機構の蒋暁松理事長、T&K株式会社の華思林代表取締役社長らが演壇に並び、来場したゲストと杯を交わし、記念撮影をした。

 日中国交正常化以来50年間に大きな役割を果たした中国の国酒である茅台酒が、今回もまた両国の参加者の杯に注がれ、全員で本誌創刊11周年を祝い、日中国交正常化50周年に続く次の50年を迎え、日中両国の友情が長く途絶えることなく、互恵を実現できるよう願った。

 アジア芸術文化促進会の代表であり、著名な在日中国人アーティストである王文強氏が、素晴らしい変面のパフォーマンスを披露した。自由自在の技巧に盛り上げる音楽が組み合わされ、会場全体が歓声に包まれてイベントの雰囲気は一気に盛り上がった。

 桃源郷のような庭園風景が映し出されるなか、参加者たちは歓談し、イノベーションについて熱く語り、業界情報を交換し、連携の可能性を検討した。日中友好協会、日中協会の友人たちは、50年前に周恩来総理と田中角栄首相が北京で茅台酒で乾杯し、日中国交正常化の実現を祝ったことを懐かしく回想した。50年後の今日も会場に茅台酒の馥郁たる香りが漂い、日中関係の発展を見届けた。

 今回は、日中友好協会の永田哲二常務理事、日中協会の瀬野清水理事長、トランスコスモス株式会社の船津康次代表取締役会長兼CEO、ベース株式会社の中山克成代表取締役社長、CBRE日本法人の田口淳一執行役員、日本アジア投資株式会社の下村哲朗代表取締役、BYDジャパン株式会社の張俊衛取締役、横浜市立大学の加藤祐三名誉教授、在日華人学者の王敏氏、源清田商事株式会社の王秀徳代表取締役、株式会社協栄情報の馮海軍代表取締役社長、CoinBest株式会社の雒東生代表取締役社長、全日本空輸株式会社の朱金諾常任理事、株式会社CHIの露崎強代表取締役会長、JBエナジー株式会社の朝日正雄代表取締役社長、行知学院株式会社の楊舸代表取締役社長、ディービー・ホールディング株式会社の鍾正代表取締役、JTMホールディングス株式会社の山田麗華代表取締役社長、K&Q株式会社の顔安代表取締役、日本新華僑実業有限会社の郭均成代表取締役社長、横浜山手中華学園の張岩松校長、TravelPlus International 株式会社の城山清張代表取締役社長、八海醸造株式会社の南雲二郎代表取締役なども来賓として出席した。

 このほか、AZ-COM丸和ホールディングス株式会社、日和商事株式会社、源清田商事株式会社、T&K株式会社、恵豊商会有限会社、日本華僑不動産協会、株式会社天時情報システム、株式会社MSDグループ、株式会社領英、株式会社中栄、早稲田言語学院など十数社の日中企業による今回のイベントの開催に対する協力、サポートがあった。

 参加者は、本誌にさらに多くの新時代の中国経済情報の掲載を要望し、今回の交流イベントを通して多くのマッチングの機会を得ることを期待し、来年もまた再び集い合い、成長した成果を分かち合いたいと口々に語った。

(撮影:郭子川、姚凡、呂鵬)