次世代情報技術産業が新しいステージへ

パーソナルコンピューターの年間生産量は世界の約80%を占め、スマートフォンとテレビの生産量は世界の65%以上を占め、電子音響機材や磁性材料部品など多くの電子部品の生産量は世界一……中国共産党第18回全国代表大会の開催以降、中国の次世代情報技術産業は規模が新たなステージに進み、質と収益性が向上し、経済社会の発展にとって重要な保障を提供した。

――電子情報製造業の売上高が10年間で2倍に増えた。

2012年から21年までの間に、中国電子情報製造業の売上高は7兆元(約142兆1000億円)から14兆1000億元(約286兆2300億円)に増加し、付加価値額の年平均増加率は11.6%に達し、工業の売上高全体に占める割合は9年連続で1位だった。

このうち消費電子分野の生産・販売規模はいずれも世界一で、約400万人の雇用を直接生み出した。

――ソフトウェア・情報技術サービス業が急速に成長した。

この10年間に、ソフトウェア・情報技術サービス業の売上高は2兆5000億元(約50兆7500億円)から9兆5000億元(約192兆8500億円)になり、2.8倍増加した。今年1-7月の売上高は5兆4000億元(109兆6200億円)で、前年同期比10.3%増加した。

 

イノベーション・

バージョンアップが加速

ポケットに入れて持ち運べ、開けば外付けデバイスになるディスプレー……維信諾(visionox)はこのほど業界初の「ソフトタイプAMOLED(アクティブマトリクス式有機EL)巻いてポケットに入るディスプレー」を打ち出した。

この12.3インチの曲がるディスプレーは、巻いてポケットに入れる時は蛍光マーカーペンくらい小さくなる。

世界初の普及タイプの曲がるソフトタイプのスマホ、世界初の巻けるディスプレーのテレビ……この10年間、多くの「世界初」消費電子製品が登場し、中国の消費電子産業は世界的に有名なブランドをさらに多く生み出した。

 

産業構造が新たな

ブレークスルーを実現

羚羊工業インターネットプラットフォームが「羚羊工業大脳」を発表し、九韶智能が次世代産業用ソフトのカーネルを発表し……9月21日に行なわれた2022世界製造業大会ではソフトやスマートライフについての発表が行なわれ、安徽省が人工知能(AI)、インダストリアル・インターネットの分野の一連のイノベーション成果を集中的に紹介した。

 

融合・応用が新たな

可能性を模索

マルチセンサーフュージョンのテスト、アルゴリズムの最適化……黒芝麻智能科技有限公司の技術者と江淮汽車集団の開発チームが手を結び、新車種の自動運転プラットフォーム実車テストを鳴り物入りで行なった。

計画によると、国産自動車用大規模計算力自動運転チップを搭載した車が、年内にも量産化を実現してラインオフする見込みという。

この10年間、教育、金融、エネルギー、医療、交通などの分野の典型的応用シーンにおけるソフト製品とソリューションが次々に登場した。

自動車用電子製品、インテリジェントセキュリティ、スマートウェアラブル、スマートヘルスケア・介護などの新製品・新応用が発展を遂げ、着実な成果を上げた。