中国企業トップ500社の売上高総額が2000兆円突破

中国企業連合会と中国企業家協会は9月6日に北京で記者会見を開き、「中国企業トップ500社番付2022」と「中国トップ500社発展報告2022」を発表した。それによると、上位には国家電網有限公司、中国石油天然ガス集団有限公司、中国石油化工集団有限公司、中国建築股份有限公司、中国工商銀行股份有限公司などが並んだ。

売上高総額の成長率は

9.65ポイント向上

同「報告」によると、22年のトップ500入りのハードルは前年比53億8900万元(約1110億円)増(13.74%増)の446億2500万元(約9192億7500万円)になった。同時にトップ500の売上高総額が102兆4800億元(約2111兆円)を達成し、初めて100兆元(約2060兆円)の大台を突破した。前年に比べて、12兆6500億元(約260兆5900億円)増(同14.08%増)で、成長率は9.65ポイント向上した。

経営状況を見ると、企業の損失がやや拡大したが、収益性は全体として改善した。同「報告」によると、トップ500のうち損失を出した企業は33社あり、主に石炭、土地、化学原料、航空輸送などの分野に集中した。

しかしトップ500全体で、親会社株主に帰属する当期純利益は前年比9.63%増の4兆4600億元(約91兆8760億円)を達成した。

同連合会の朱宏任常務副会長兼理事長は、「ここ数年、中国企業トップ500社をはじめとする大手企業は新型コロナウイルス感染症の打撃などのマイナス影響に打ち勝とうと努力し、高速で健全な発展を長期にわたり維持し、総合的な実力と競争力が大幅に向上した」と振り返った。

 

2年連続で

米トップ500を超える

朱氏は、「中国企業トップ500社の年間の売上高は2012年の50兆200億元(約1030兆4120億円)から2021年の102兆4800億元(約2111兆円)に増え、1.05倍増加し、100兆元(約2060兆円)の大台を達成した。資産総額は150兆9800億元(約3110兆1880億円)から372兆5300億元(約7674兆1180億円)に増え、1.47倍増加した。

同年のレートで計算すると、中国企業トップ500社の売上高の米国企業トップ500社に対する比率は、2012年の65.81%から2021年の97.74%に上昇した。資産総額は米トップ500の106.46%に相当し、2年連続で米トップ500を超えた」と述べた。