日本深圳経貿文化促進会が会長交代セレモニーで BYDとのMOU契約を締結

先人の跡を引き継ぎ、輝く未来を創造する。7月22日、「一般社団法人日本深圳経貿文化促進会・BYD MOU(基本合意書)契約締結式」が、東京・恵比寿の日本中華總商会で挙行された。

冒頭、この日のために特別に制作されたビデオが上映され、来賓とともに日本深圳経貿文化促進会(以下「深促会」)のこれまでの歩みを振り返った。深促会は、中国の改革開放40周年に当たる2018年に設立された。以来4年間、蒋豊初代会長のリーダーシップの下、初心を忘れることなく、日本と中国、特に日本と深圳の経済貿易・文化交流に堅実に取り組んできた。

はじめに、深促会の蒋豊初代会長が登壇し挨拶した。「深促会はこれまでに5回『中国深圳創新創業大賽国際賽日本分站賽』イベントを開催する中で、500余りの優れたプロジェクトを採択し、43のプロジェクトが大賽賞を受賞し、うち10余りのプロジェクトが深圳で順調に根を下ろしています」。蒋豊会長はさらに、深促会の全ての会員のこれまでの活動と支援に心からの謝意を表し、当会の益々の発展を祈念した。

40年近くメディアの仕事に携わってきた蒋豊会長は、会長在任中、様々なメディアを通じ、深圳社会に向けて精力的に日本を紹介するとともに、日本企業や日本の人びとに深圳を紹介し、深圳と日本の交流・協力の架け橋となるべく努めてきた。参加者は熱い拍手で蒋豊会長の功績と貢献を称えた。

引き続き、蒋豊会長から後任の会長が指名されると、満場の拍手で承認された。次期会長には、深促会の常務副会長で株式会社TAKARA社長、中国人弁護士の翁道逵氏が選任された。

翁道逵氏は日本の6大法律事務所であるベリーベスト法律事務所の出身で、外国人弁護士として、あさひ・狛法律事務所、伊藤見富法律事務所に在籍した経歴をもつ。氏は10年以上にわたって、日本企業の訴訟案件、日本企業の対中国投資、起業、M&A、破産等の案件に数多く関わり、豊富な実務経験を有する。 

翁道逵氏はこれまで、深促会の常務副会長として精力的に深圳の経済貿易、科学技術分野のハイエンドフォーラムを企画・開催し、異なる業種の日本企業4社の深圳前海株式取引センターへの登録をアシストするなど、深圳と祖国の発展に尽くしてきた。氏の実績は全会員が称賛するところである。

前任の蒋豊会長から新任の翁道逵会長へ、任命状と深促会の扁額が手渡され、重責と輝かしい未来が引き継がれた。翁道逵会長は就任の挨拶で、蒋豊初代会長の長年の貢献に感謝を述べるとともに、微力ながら中日両国、日本と深圳の経済協力と交流に尽くしていきたいと抱負を述べた。

当イベントを高く評価する深圳市政府華僑事務弁公室及び深圳市帰国華僑連合会からは、次のような祝賀のメッセージが寄せられた。「深促会は設立以来、各方面と協力し、中日の友好交流に重要な役割を果たしてこられました。貴会が引き続き、深圳及び中国の姿を発信し、深圳と日本の各界との交流を促進し、優れた中国文化と海外社会の相互参考の増進に寄与されることを願っています!」。

業務報告の為に帰国中の深圳市駐日経済貿易代表事務所の田常浩首席代表はビデオ通話を介して挨拶し、深促会が設立以来、蒋豊会長のリーダーシップの下で残してきた業績を高く評価し、翁道逵新会長の就任を祝福するとともに、中日友好交流の新たな歴史を綴っていただきたいと望んだ。

第二部では、深圳に拠点を置くBYDのアジア太平洋地域自動車販売事業部総経理、ビーワイディージャパン株式会社代表取締役社長の劉学亮氏がスピーチを行った。劉学亮氏は先ず、中国EV最大手のBYDのこれまでの歩みを紹介するとともに、前日東京で行われたBYD日本法人の設立・新車発表会について報告し、深促会の益々の精進と発展に期待を寄せた。

引き続き、劉学亮社長と翁道逵会長の間で基本合意書が取り交わされた。深促会が、BYDが日本に投入するEV乗用車10台を購入する意向が示され、参列者の拍手に包まれる中、記念撮影が行われた。

新任の翁道逵会長から、蒋豊名誉会長、新任常務副会長の呉暁楽氏、新任副会長の張林峰氏、張書明氏、刁旭氏、郭聯輝氏、楊琨氏、露崎強氏、中村龍道氏にそれぞれ任命状が授与された。

本年は中日国交正常化50周年であり、中日両国、両国国民にとって意義深い年である。深促会の会則に照らせば、2022年は会長の任期満了の年に当たる。長引くコロナ禍で困難な中、2か月余りの準備期間を経て、深促会の会長交代セレモニー及びBYDとのMOU締結式を実現できたことは、深圳と日本の経済・文化交流を深化・定着させる意味でも重要な意味をもつ。

日本で新型コロナウイルス感染の第7波が猛威を振るう中、深促会事務局は感染防止策を徹底し、来場者数を厳しく制限した。会場には中国企業日本法人の責任者、在日華人企業家の代表、日本の企業家の代表、在日華僑華人商会の代表など40余名が集った。

感染予防対策として、組織委員会は会食を取り止め、「閑談」による経済・文化交流が繰り広げられた。深促会会員である中華料理店・陸氏厨房からは、旬の食材が詰まったギフトセットが、同じく深促会会員であるTravelPlus International 株式会社からは、感染予防グッズセットが参加者に贈られ、セレモニーは成功裏に幕を下ろした。

夜の帳が下りて街に明かりが灯る頃、参加者は大きな収穫を得た喜びに包まれて会場を後にした。会長交代セレモニー及び調印式を無事に終えた深促会は、新たなスタートラインに立ち、テクノロジーで成長を促し、イノベーションで交流を促進し、起業によって人材を育成し、共に素晴らしい中国、魅力ある深圳の建設のため、さらなる成果を残しゆく!