広州社情民意研究センターが先日発表した子どもの未来の成長状況に対する民意調査では、35%の広東省住民は子どもの精神面での成長に悲観的だという結果が出ている。
「子どもを救え!」
社会適応能力は一個人が社会で生きていく保障であり、強固な精神的素質は困難に立ち向かう基礎である。この2つが直接に一個人の将来の成長と成功の良し悪しを決定する。しかし、新しい世代にとって社会的表現は一般に苦手であり、これは重い課題だと言わざるを得ない。青少年の退廃、自虐、自傷、自殺などの事件は近年珍しくない。専門家は、「子どもを救え!」と呼びかけ、家庭教育の欠落がキーポイントであるとしている。
自立心に欠け、恩知らず
まず、多くの家庭では一人っ子であり、保護者は子どもを管理し、何事にも口出し、手出しをする。このような環境では、子どもは何もせず、何もできず、積極的にはやらず、たとえ両親が病気になったとしてもどうやって世話をしていいのかも分からないのである。このように成長すれば、自立の精神に欠け、恩を感じる気持ちも湧かない子どもになるのが関の山である。
コミュニケーション能力不足
次に、子どもに付き合う対象がいないこと。同級生はいるが、一緒にいる時間は短く、孤独感を和らげることはできない。そして彼らはしばしばテレビとネットの世界に耽溺し、外に出たがらず、さらに人と付き合いたがらないという。孤独癖と極端に偏った性格が形成されて、コミュニケーションが難しくなる。
引きこもり、ネットに傾倒
第3に、家庭内での唯我独尊に慣れ、虚栄心に固執し、批判には耳を貸さない。彼らはいったん攻撃されるとすぐに前に進む力をなくし、家庭内に引きこもってしまう。昨年28歳の青年が挫折した後、家に引きこもり3年間もネットを見続けていたのがニュースになった。
苦労知らず、世間知らず
第4に、溺愛によって、子どもは意志薄弱、脆弱臆病となり、自分の意見もなくなる。いったん挫折し攻撃を受けると、落ち込んでしまい、自虐、自殺に走る場合もある。現実の苦労がないと、本質が固まらず、意思は強固にならず、ことが発生したら沈着に対応できない。
生活適応能力の向上を!
以上の分析から、両親は生活面の世話のほか、子どもの心理に関心を持ち指導しなければならない。普段はできるだけ子どもを連れて自然に遊び、社会体験させ、自然、他人、家族との相互関係のなかで処世を学ばせ、生活を愛することを学ばせるべきである。同時に、独立して自分の出合う問題に対処できるようにし、彼らの意志と行動習慣を育成しなければならない。時には意識的に条件を作り出して苦労させてもいいだろう。総じて、生活のなかで打たれ、鍛えられることで社会適応能力を向上させなければ、子どもに良好で堅固な心理的素質を持たせることはできないのである。
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