便利で環境にやさしいバージンロード
武漢の花嫁が地下鉄でお嫁入り


花婿、花嫁が地下鉄の駅に入るのを、乗客たちが祝福する様子(李少文/撮影)

手に手をとって地下鉄へ

1月13日の日曜日は新年休み最後の日曜日。湖北省武漢市では、ある若いカップルが、結婚式といえば花飾りをつけた車で通りを練り歩くしきたりを破って、新しい時代の乗り物、地下鉄に乗って、手をつないで二人の愛の巣へと向かった。武漢で初めての「地下鉄新人」として、このカップルに称賛がおくられている。

新郎の夏敬偉さんは武漢市光谷に住み、新婦の謝蝶さんは漢口の給水塔近くに住んでいる。1月13日の朝早く、夏さんは新婦の家まで白いウェディングドレスを身につけたきれいな花嫁を迎えにやってきた。多くの友人や親戚に囲まれながら、二人は手をとりあって、江漢路の地下鉄の駅まで歩き、武漢の地下鉄2号線に乗った。そして河を渡り、終点の光谷に到着した。

一般乗客も二人を祝福

新郎と新婦の親戚や友人たちも、この幸せなカップルといっしょに、同じ地下鉄の車輛で和やかに談笑していた。車内は喜びに満ちていた。親戚の人たちは美しい花嫁と一緒に写真を撮ったりしていた。乗り合わせた一般乗客たちも、この新しい気風を追求しようとする若いカップルを温かいまなざしで祝っていた。時代にマッチし環境にも配慮しているからだ。

新婦の謝さんは、地下鉄に乗ってお嫁にいくのは、もともと自分の考えで、夫や双方の家族に理解してもらったと明かした。「何台もの自動車で迎えにきてもらったら、武漢の5つの地域を回らなければなりません。地下鉄なら、便利で速くて、環境にもやさしいし……」。

(『武漢晩報』より)