胡錦涛主席が野田佳彦首相に会見
中日の戦略的互恵関係を深化

11月12日、中国の胡錦涛国家主席は米ハワイのホノルルで野田佳彦首相に会見し、中日関係と共通の関心事について意見交換し、両国の戦略的互恵関係を深めていくことで一致した。

 胡錦涛主席は「中国は常に戦略的・長期的視点から中日関係の発展を重視し、中日友好政策を堅持してきた。日本側とともに両国民の根本的な利益に着眼し、中日間の4つの政治文書に記された原則と双方間の重要な共通認識に従い、二国間、地域、グローバルの3つのレベル、および政治、経済、人、文化など各分野で、対話、交流、協力を全面的に強化し、戦略的互恵関係の持続的で前向きな発展を促し、来年の国交正常化40周年を迎えたい」と語った。

 胡主席は両国関係の発展について5つの意見を提出。

   ハイレベル交流を継続し、政治的に相互信頼を強化する。

   互恵の協力関係を深め、協力の目玉をつくる。

   人的、文化的交流を拡大させ、友好的な感情を深める。

   地域間協力を促進し、国際間での協調を強化する。

   両国間の相違を適切に処理し、安定的な大局を維持する。

 野田首相は「中国側とともに努力して、各分野での協力・交流を強め、両国の戦略的互恵関係を一層深めたい。両国間で問題になっていることについては、両国関係に悪影響を及ばさないように、双方が大局的な立場で適切に処理すべきだ」と述べた。