中国のアウトバウンド市場は「全面回復」

アウトバウンドが8倍増

飛行機予約が460%増

アウトバウンドの急速な回復は、大型連休の期間に特に際立ち、同年の中秋節(旧暦8月15日)と国慶節(建国記念日、10月1日)に合わせた8連休には前年同期比8倍増となった。

また、2024年の元旦に合わせた3連休にも、アウトバウンドが前年同期比で約4倍となり、国際線の飛行機チケットの予約数が前月比で11%増、前年同期比で265%増となった。さらに、春節(旧正月、2024年は2月10日)を前に、アウトバウンドが予想以上の急激な伸びを見せている。

携程網のデータによると、1月中旬の時点で、春運(春節<旧正月、2024年は2月10日>期間の帰省・Uターンラッシュに伴う特別輸送体制)期間中の国際線の飛行機チケット予約が前年同期比で460%増と激増した。

旅行会社である天天假期の関係責任者は、周辺の東南アジア諸国から北米や欧州などの旅行先に至るまで、広い範囲で回復の勢いを見てとれるとしている。

ビザ緩和措置実施国が

人気の海外旅行先に

東南アジア旅行も予想以上の急激な伸びを見せている。携程網のデータによると、2023年において中国で人気となった海外旅行先トップ10はタイ、シンガポール、日本、韓国、マレーシア、米国、オーストラリア、英国、ベトナム、インドネシアだった。東南アジアが依然として、中国の消費者の間で人気の高い海外旅行先となっている。

同年、タイ旅行に行った中国人観光客は前年比11倍増となった。また、シンガポール旅行が前年比528%増、マレーシア旅行が同比11倍増、ベトナム旅行が同比817%増、インドネシア旅行が同比616%増となった。

 

ニッチなアクティビティも

観光客に人気

査証(ビザ)緩和措置が、アウトバウンド市場の予想を超える伸びを後押ししている。伸び幅が最も大きくなっているのはチュニジアとジョージアだ。年間統計を見ると、2023年、ジョージア旅行に行った中国人観光客は前年比553%増、2019年比で129%増となった。チュニジア旅行は前年比347%増で、2019年の50%にまで回復した。

旅行サイト・途牛旅游網のプラットフォームのデータによると、エジプトやニュージーランド、イラン、アラブ首長国連邦といった国、及びコーカサス諸国が2023年のアウトバウンド市場の「ダークホース」となった。海外でのドライブ旅行を見ると、北米や中東、アフリカ、南米などのニッチな場所を選ぶ観光客が増加している。