若者のクレジットカード離れが最近、人気の検索ワードになった。
北京市インターネット金融業界協会党委書紀兼会長の許沢瑋氏は、「クレジットカードの魅力が低下したのは主にインターネット技術の進歩や市場環境の変化などの要素の影響を受けたためだ。モバイル決済の急発展に伴い、多くの若者は現金と実体のカードを持ち歩く習慣がなくなった」と述べた。
クレジットカードには先に立て替えて後に決済する優位性があるが、金融テクノロジーの発展につれ、多くのインターネットプラットフォームアプリもクレジットカードの機能に類似するサービスを打ち出し、クレジットカード市場にある程度の打撃を及ぼしている。またオンライン消費シーンが増え、モバイル決済ツールのクレジットカードへの代替効果が顕著になっているほか、モバイル決済ツールは年会費や管理費などの費用が発生せず、柔軟かつ便利に使用でき、若いユーザーの間で大人気となっている。
実際には、クレジットカード離れはクレジットカード業務の冷え込みを意味しているわけではない。
データによると、中国のクレジットカード累計発行枚数は2015年の4億3200万枚から23年第2四半期(4-6月)末の7億8600万枚に増加し、与信限度総額は15年の7兆800億元(約143兆160億円)から23年第2四半期末の22兆3100億元(約450兆6620億円)に拡大した。クレジットカード業務はすでに人々の現代消費生活に深く浸透している。
中国銀行研究院の杜陽研究員は、「クレジットカード業務は成熟した消費者金融モデルで、カード所持者に信頼性の高い便利な消費者金融サービスを提供し、人々の多元的な消費ニーズを満たせる。中国の商業銀行は製品体系、サービス能力、リスク管理などのトランスフォーメーション・高度化を持続的に強化し、クレジットカード業務の急速な発展を推進し、ユーザーの多元的な消費ニーズを満たすようにしている」と述べた。
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