世界が認めた中国のBYDが日本発売車種第3弾を発表

秋の気配が深まる10月25日、東京ビッグサイトで開催された「Japan Mobility Show 2023」において、BYD Auto japan株式会社が初出展し、日本発売車種第3弾の新型モデルを発表した。プレスカンファレンスで登壇したBYDアジア太平洋地域自動車販売事業部総経理兼BYDジャパン株式会社の劉学亮代表取締役社長は、BYDが描く未来のビジョンについて力強く語った。

地球の温度を1度下げる

BYDは1995年に中国・深圳で創業し、ITエレクトロニクス、自動車、新エネルギー、都市モビリティの4つの領域で事業をグローバルに展開している。バッテリーメーカーとして創業した背景から、バッテリーはもとより、モーターやコントローラーなど電気自動車のコアとなる技術を自社開発・製造している。

BYDは現在、自動車事業において世界の70以上の国と地域、400以上の都市で新エネルギー自動車を展開し、中国国内では9年連続で販売台数第1位となっており、さらに、2022年と2023年の上半期、新エネルギー自動車販売台数世界№1になった。累計生産台数も初めて500万台を超えた。

BYDアジア太平洋地域自動車販売事業部総経理兼BYDジャパン株式会社の劉学亮代表取締役社長は、プレスカンファレンスに登壇し、冒頭「BYDは技術とイノベーションという企業理念に基づき世界に拠点を広げながら60万人を超える従業員を擁するグローバル企業として成長してまいりました」と挨拶。

そして、「BYDには重要なビジョンがあります。それは『地球の温度を1度下げる』というビジョンです。気候変動はわれわれの世界にとって深刻な問題であり、われわれの未来に直接影響を与える可能性があるため、このことを考えることは非常に重要であります」と語った。

このビジョンを実現するためにBYDは、豊かな暮らしと豊かな自然との両立に挑戦し続けるコンセプト「Technology」「Green」「Future」に取り組んでいる。このコンセプトを基に人々の暮らしと地球環境の未来をより良いものにするためBYDはテクノロジーを進化させ続けている。

最後に、「美しい地球を守り抜くために欠かせないモビリティとして、私たちはテクノロジーの力を信じて、電気自動車を人にとっても地球にとっても欠かせないモビリティへと進化させて行きます。そして今日、日本における電気自動車による新たな未来をここから始めます」と力強く決意を述べた。

 

eモビリティを、みんなのものに

 続いて、BYD Auto japan株式会社の東福寺厚樹代表取締役社長が登壇し、中国で販売中の車種に搭載されている最新テクノロジーや、新型モデル「SEAL(シール)」をはじめeモビリティの選択肢を増やすラインアップを紹介。

 BYD Auto Japan株式会社は、ブランドパーパスとして「eモビリティを、みんなのものに。」を掲げ、この1年間、日本市場で事業展開してきた。「BYD ATTO 3(アットスリー)」、「BYD DOLPHIN(ドルフィン)」に続く日本発売車種第3弾となる「BYD SEAL(シール)」は2024年春に日本での発売が予定されている。