日本深圳経貿文化促進会が第六回国際深圳社団法人大会に出席
知恵と力を結集し協力を強化

目下、デジタル貿易がデジタル技術とデジタルサービスを通じて各分野に破壊的イノベーションをもたらしており、デジタルトランスフォーメーション(DX)を加速させ、デジタル貿易を力強く発展させることが、世界各国がデジタル時代におけるチャンスを獲得し、経済情勢の不確実性に対応するための「金の鍵」になっている。

9月20日、スペイン・バルセロナ。地中海にロマンが沸き立ち、南ヨーロッパの秋の日差しが情熱を降り注ぐ。世界5大州から30以上の深圳籍の華僑華人社団法人の代表、華僑華人企業家の精鋭、深圳のビジネス界及び多くの民間社団法人の代表、地元スペインの各界の代表ら合せて600余名が、ホテル セルス デル ポートに集い、「第六回国際深圳社団法人大会 スペイン―深圳ビジネス交流会」が盛大に開催され、日本深圳経貿文化促進会の翁道逵会長(株式会社TAKARA社長、中国弁護士)が出席した。

20日当日のスケジュールは、緊張感が漲る中、充実の内容であった。午前10時にオープニングセレモニーが始まり、はじめに、大会主催者であるスペイン深圳總商会の戚麗玲会長が登壇し、遠方より駆け付けたゲストを心から歓迎した。戚麗玲会長のスピーチは、海外にあって深圳に心を寄せる深圳社団法人のリーダー達の声を代弁するものであった。「経済、文化、科学技術の分野で深圳―スペイン間の重層的かつ多様な交流・協力を促進し、ハイクオリティ発展のための新たなエネルギ―を注入すること」が、メンバーの共通の願いである。

続いて、深圳市委員会常務委員会委員で統一戦線工作部部長の王強氏、中国駐バルセロナ領事館の胡愛民代理総領事、カタルーニャ州企業業務部のロジャー・トロント部長、アダ・クラウバルセロナ市長ら来賓の代表がスピーチを行い、「国際深圳社団法人大会」が、超ハイテク・イノベーションという新たな価値を有する華僑イベントとして、世界中の深圳の力を結束させることを目的に、イノベーションと起業ための技術と知恵を結集し、深圳と世界の交流・協力を強化するための環境を創出していることを高く評価するとともに、深圳とスペインの対話を深める貴重な機会を提供していることを賞賛した。

スペイン深圳總商会の戚麗玲会長が「中国-EUバイオテクノロジー・健康科学フォーラム」について簡潔に紹介し、その後フォーラムは幕を開けた。午前中開催された国際深圳社団法人円卓会議は、世界中から参集した30以上の優秀な華僑団体の代表たちを魅了した。彼らは「深圳社団法人とハイクオリティ発展」をテーマに活発に意見交換を行った。終日にわたって行われた「中国-EUバイオテクノロジー・健康科学フォーラム」では、「健康とテクノロジーにおける課題と機会:われわれは準備できているか?」「国際貿易と観光」「産業とテクノロジー」の3つのテーマについて、熱い議論が交わされた。

閉幕式では、来賓の中国駐バルセロナ領事館の胡愛民代表総領事、バルセロナ観光局のエドゥアルド・トレス局長、カタルーニャ工商業連合会のマル・アラルコン副主席、カタルーニャ中小企業協会のアントニー・カネテ主席、深圳市委常委、統一戦線工作部の王強部長、スペイン政府駐カタルーニャ代表のカルロス・プリエト氏が挨拶した。

スペイン深圳總商会の戚麗玲会長が「第六回国際社団法人大会 スペイン―深圳経済貿易交流会」の閉会を宣言し、第七回大会のバトンが、UAE深圳経貿文化促進会へと渡された。

大成功の大会に引き続き、深圳市海外交流協会芸術団による『魅力深圳』が披露され、京劇、雑技、歌舞、マジックなど、入念に準備された演目は見どころが満載で圧巻であった。参加者の歓声と拍手に包まれる中、「第六回国際深圳社団法人大会 スペイン―深圳経貿交流会」は、盛会のうちに幕を閉じた。

深圳籍華僑は活動が活発なことで知られる。国際深圳社団法人大会は、2015年に第一回がアメリカのロサンゼルスで開催されてより、世界中の深圳籍華僑団体の交流、協議、協力、相互利益を図るための効率的なプラットフォームとなり、深圳をアピールし深圳の声を伝えるイベントとして知られるようになった。海外の深圳社団法人が輪番制で主催する国際深圳社団法人大会は、深圳市華僑連合会の強力な支援を得て、初回開催のアメリカ・ロサンゼルスから、カナダのトロント、オーストラリアのシドニー、南アフリカのヨハネスブルク、タイのバンコクと複数の都市で開催されてきた。2023年のバルセロナ大会は「華僑を国際的ハイエンド資源を結集する架け橋」として、経済・貿易、文化を語り、深圳のハイクオリティ発展に寄与し、今再び、深圳の力を結集し、深圳の心と情熱を表現していた。

地球を半周して大会に集った日本深圳経貿文化促進会の翁道逵会長は、移動の疲れと時差ボケをものともせず、記者の取材に生き生きと答えた。日本深圳経貿文化促進会は、2018年9月に東京で設立された。日本中華總商会をはじめとする在日華僑団体及び日本の政財界の代表150名が立ち会い、深圳市委員会統一戦線工作部の範坤常務副部長が団を率いて東京まで祝福に訪れた。2022年6月、日本深圳経貿文化促進会の創設者であり会長であった蒋豊『人民日報海外版日本月刊』編集長の指名を受け、翁道逵氏が第2代の会長に推挙された。

日本深圳経貿文化促進会は設立以来、深圳の経済・貿易、テクノロジー分野のハイエンドフォーラムを主催し、イノベーション、創業、技術投資等のソフト面の環境を構築し、日本社会に深圳の真実の声を発信し続け、日本企業代表団を組織し、何度も深圳を訪れて視察・交流を行い、異なる業界の日本企業4社の深圳前海株式取引センターへの登録をアシストし、複数の協力プロジェクトをサポートし、深圳の企業とBYD社の戦略的提携協定を締結するなど、深圳と日本の経済・文化交流の促進に具体的成果を上げてきた。

翁道逵会長は次のように語った。「日本深圳経貿文化促進会のメンバーは、日本の科学技術、金融、製造、メディア、文化等の各分野で幅広く活躍し、設立以来、初心を貫き、日本と中国、特に日本と深圳の経済・貿易、文化交流に尽力して参りました。この度、バルセロナでの大会に参加し、兄弟団体の代表及び優秀な華僑華人企業家の皆さんと意見交換を行い、多くの収穫を得るとともに、深圳の強みである開放性に対する自信を確固たるものとすることができました。今大会では、12のプロジェクトで協力協定が結ばれました。『国際深圳社団法人大会』の日本開催を歓迎致します」。

(写真提供:主催者、翁道逵)