BYDによる名古屋進出の特別な意義

中秋節、国慶節という二大祝典のなか、日本において、各地で伝統的な文化行事が次々と行われたが、それ以外にもBYDがこのほど中部地区初の販売店「BYD AUTO名古屋北」店をオープンし、一味違った祝賀ムードを盛り上げ、目を見張る光景を繰り広げた。筆者も招待され、各界の友人100人近くとともにオープンセレモニーに参加した。

20年間の努力と発展を経て、BYDは中国国産自動車界のリーダーとなった。

また、世界累計販売台数500万台以上という素晴らしい数字は、新エネルギー自動車において世界トップを走る好調ぶりを際立たせている。

「メイドインチャイナ」の「イメージ大使」としてのBYDの役割は、ますます突出している。BYDは日本社会でも知られており、その新エネルギー自動車は日本の主要都市の公共交通部門で活躍している。

 

国家ブランドは、互いの市場における相互理解を深めるための「赤い糸」となりうる。

経済のグローバル化は、中日両国の経済貿易関係に具体的かつ深刻な形で反映されており、中日両国の経済発展モデルのモデルチェンジとアップグレードは、両国間の協力のあり方の刷新と転換をもたらしている。

販売店の日本人の社長が流暢な中国語を使ってBYDを現地に宣伝し、日本の消費者が販売店に入って中国の自動車技術と経験の詳細を知り、中国の要素を満載した新エネルギー自動車が日本の道路を順調に走るとき、それはもはや単なる商品の輸出と販売ではなく、人々の中国に対する認識と理解を深める役割をも持つ。

 

ハイテク分野における中日間の綿密な協力は、経済のレジリエンスを高める重要な方策である。

先日、中国首脳が日本国際貿易促進協会の訪中団と会談した際、特に新エネルギー自動車を含むハイテク分野での協力について言及した。名古屋での現地取材で、日本側の責任者は日本市場における中国の新エネルギー自動車の見通しについて「大きな可能性を秘めている」と表現した。

筆者は、これはまさに両国が引き続き経済貿易関係を強化するための注力点の一つだと考えている。現在、中国と日本はともに新エネルギー製品の開発と製造を加速させ、健全な競争をしていると同時に、新分野の協力、共同開発は両国共通の利益に合致しており、技術、人材、製造など多くのチェーンの緊密性の強化は中日関係のために外部からの干渉を受けない多くの「結び付き」を構築できると考える。

 

グリーン成長と人々への奉仕という理念の共有は、中日関係が両国民の幸福を実現することにつながる。

BYDが日本社会から注目されるのも、商品そのものを超えた関心や思考のためだ。

中国の新エネルギー自動車の代表として、BYDが名古屋に進出したのは、単なる販売にとどまらず、市場行動を通じて中国のグリーン成長の理念を日本社会に示し、伝達するだけでなく、現地の社会や人々とともに持続可能で温かい社会を構築することに尽力するためでもある。

BYD正規販売店をオープンした双日オートグループ東海株式会社が、地元の市と災害時に新エネルギー自動車で電力供給する支援協定を締結したことも特筆に値する。小さな行いに大きな意味がある。これはまた、良好な中日関係が両国の人々へ効果的なサービスを提供できることを十分に示している。

中日関係は浮き沈みが激しく、チャンスとチャレンジが隣り合わせに存在し、新たな課題を前にして、知恵と実践がより必要とされている。BYDの名古屋進出は、より多くの人々が中国や日中交流・協力について深く考え、積極的に行動するための新たな機会となるはずだ。(撮影:人民日報海外版日本月刊中部支社撮影記者 柳龍旭等)