家事代行サービスがよりスマートに

「最近引っ越したばかりで、掃除をする家政婦を雇った。思いがけないことに、現在の家事代行サービスはますますスマートになり、ロボットが家の窓拭きにやってきた。実に素晴らしい!」。北京市朝陽区に住む劉さんはこのほど、スマート化された家事代行サービスを体験した。

家事代行サービス業の

市場規模が4倍に拡大

中国の家事代行サービス業の市場規模が持続的に拡大している。データによると、市場規模は2015年の2776億元(約5兆5520億円)から22年の1兆890億元(約21兆7800億円)に拡大している上、成長傾向を維持する見込みだ。

今や窓拭きロボットのようなスマート小型家電が多くの家庭に入っているが、家事代行サービス業での使用はまだ珍しい。

家事代行サービスプラットフォーム「58到家」の関係責任者は、「家事代行サービス業界の特徴に基づき、スマート窓拭きロボットをオーダーメイドした。小型で、家事代行スタッフの持ち運びに便利だ。また窓拭きサービスの効率を高めると同時に、利用者のコストを約30%削減した。以前は人が窓拭きを行う場合、スタッフが3、4種の道具と洗浄剤を持つ必要があったが、今はロボット1台だけで良くなった。そして会社での研修により、4時間かかっていた窓拭きサービスは現在2時間で終わるようになり、人による高所作業のリスクもなくなった。当プラットフォームでは、ロボット窓拭き関連サービスを北京地区で提供しており、今後は徐々に中国全土に広げる予定だ」と述べた。

 

サービスの質を高め

市場の細分化を促進

今年4月に行われた第1回家政博覧会では、より多くのスマート家事代行サービス設備に目を見張っていた。

例えば、ある企業はパワードスーツを家事代行サービスに応用した。高所作業用安全ベルトに似たスマートパワードスーツの重量はノートPC1台分しかない。しかし運搬作業員が装着すると、設備は能動的な身体サポートを提供し、作業員が腰に受ける力を60%以上軽減する。普段より荷物を1回当たり25キログラム多く運ぶことができ、運搬効率が大幅に向上した。

吉林農業大学家政学院の呉瑩院長は、「スマート化された家政製品は家事代行業のサービスの質を高め、家事代行市場の細分化を促進するものだ。将来的にスマート設備のサービス業における応用シーンと応用範囲がますます広がる」と述べた。