「金昌火星1号基地」が宇宙旅行ブームの火付け役に

夏休みを迎えた甘粛省「金昌火星1号基地」が人気観光スポットになった。火星の生活環境のリアルな再現と多様な没入型体験プログラムにより、神秘的な宇宙飛行の知識に触れることのできる体験に変えている。

宇宙飛行士の生活を没入型で体験

観光客は火星シミュレーション生存体験センターで、乗員モジュール、総合制御モジュール、エアロックモジュールなどの9つのシミュレーションモジュールの中を移動し、宇宙飛行士の生活を没入型で体験できる。

観光客の徐艶興さんは、「市街地から車で20分しかなく、地球から一気に火星に移動したかのようだ。宇宙服を着用し、宇宙飛行士の日常生活を体験するのは非常に興味深い。今後は家族を連れて体験に来る」と興奮気味に語った。

「これは遠心分離機と3Dヒューマンジャイロスコープです。宇宙飛行士の日常的なトレーニングを再現したプログラムでもあり、ぜひご体験ください」。火星1号基地のガイドである陳さんが、観光客に体験プログラムを紹介していた。

「その速度を宇宙飛行士の日常的なトレーニングの強度の8分の1に調整しました。これはわれわれ一般の人が耐えられる強度です。遊んで体験すると同時に、宇宙飛行士の日常的なトレーニングの厳しさを実感できます」と陳さん。

 

中国初の火星テーマ没入型体験基地

火星1号基地は、甘粛省「第14次五カ年計画(2021-25年)」観光業発展で重点的に構築する宇宙文化の重要な担い手だ。5年近くの持続的な建設を経て、火星1号基地は3つの体験センター、4つのテーマコンテンツ、30+没入型体験プログラムを作り出した。

火星生活シーンシミュレーション、実体建築物複製、SFシーン演出などの手段により、完全に整った没入型宇宙体験施設と科学教育、研究・学習体制を形成し、多様化した新業態の火星生活シーンを構築し、中国初の火星テーマ没入型体験基地を形成した。観光客はシーン、インタラクション、探索により宇宙の魅力を実感できる。