家事代行サービス市場は2千万の人手不足

大学で家事を専攻する学生

ここ数年、家事代行サービス市場のニーズが加速的に高まり、とりわけ整理収納アドバイザーや教育係も兼ねたベビーシッターといった高い技能が求められる家事代行サービス従事者が奪い合いになっている。これにより、家事代行トレーニング市場への注目が高まり、大学で家事を専攻する学部生も出てきた。

データによると、中国の家事代行サービスの市場規模は2023年に1兆1600億元(約22兆3880億円)に増加すると同時に、人手不足が2000万人に達する見込みだ。

従来の観念では、家事代行は労働集約型産業で、賃金が低いとされていたが、家事サービスの質と専門化レベルに対して高い要求を出す家庭がますます多くなるにつれ、優れた従事者は今や希少資源だ。今年7月には、上海市で家事を専攻した学部生が初めて卒業した。

上海800万世帯の3割強が

家事代行サービスを必要

上海開放大学公共管理学院の蘆琦院長は、「超大都市の発展では質の高い生活が求められている。上海の800万世帯のうち、少なくとも3分の1が家事代行サービスを必要としている。これから私たちの大学は総合家事代行・総合健康・総合介護を方向性として発展する可能性がある」と述べた。