中国が2025年大阪万博の出展契約に署名
出展準備が全面的にスタート

2025年日本国際博覧会(以下「大阪・関西万博」)に中国の参加が正式に決定し、公式参加契約調印式(サイニングセレモニー)が27日、大阪で行われた。2025年大阪・関西万博中国パビリオン政府総代表を務める中国国際貿易促進委員会の張慎峰副会長、2025年日本国際博覧会協会の石毛博行事務総長、在大阪中国総領事館の薛剣総領事ら来賓がイベントに出席した。張副会長と石毛事務総長は当日、中日双方を代表して出展契約に署名した。

大阪・関西万博中国パビリオン政府総代表を務める中国国際貿易促進委員会の張慎峰副会長、2025年日本国際博覧会協会の石毛博行事務総長、在大阪中国総領事館の薛剣総領事(右から3人目)ら来賓が記念撮影

調印式に先立ち、双方は友好的な会見を行った。張副会長は中日両国の文明交流及び相互参考の悠久な歴史を振り返り、日本の万博開催の豊富な経験と高い能力を高く評価した。

張副会長は、「中国は大型パビリオンを設置して、2025年大阪・関西万博に出展する。出展のテーマは『人と自然の生命共同体を共に構築――グリーンに発展する未来の社会』。中国は2025年大阪・関西万博に参加することで、日本や世界各国と文化・経済・貿易など各分野の交流と協力をさらに促進し、各出展者と共にグリーンに発展する未来の社会を描く。中国は各省・自治区・直轄市及び大手企業の日本での各種イベントを積極的に開催し、中日の文化交流及び相互参考と中日企業の実務協力を持続的に促進し、中日関係の発展に新たな原動力を注ぐ」と述べた。

石毛事務総長は中国パビリオンの設計案と中国側の出展作業を高く評価した。中国側が2025年大阪・関西万博を力強くサポートすることに感謝し、「大阪・関西万博を通じて、日中両国の文化・経済・貿易など多領域での協力関係の発展、そして中国が推し進めるグリーンな未来発展が成就することを期待している」と述べた。

2025年大阪・関西万博 中国パビリオン外観イメージ

2025年大阪・関西万博は「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマとし、2025年4月13日から10月13日にかけて開催される。150ヶ国及び25の国際機関が出展し、延べ2800万人余りの来場者数が見込まれている。

調印式では、中国パビリオンの外観イメージも発表された。今回出展される中国パビリオンの外観は、伝統的な中国の巻物をモチーフとしており、自然から生まれ、自然に順応し、自然と調和的に共生する中華文化の理念を表現しているという。調印式の開催は、2025年大阪・関西万博に参加する中国の準備作業が全面的にスタートしたことを意味している。