呉江浩中国特命全権大使就任歓迎会が開催

新任の呉江浩中国特命全権大使は、着任2日目に当たる3月23日午後5時、東京華僑会館を訪れ、初めての公務となる在日華僑華人主催の就任歓迎会に出席した。歓迎会には、東京華僑総会の陳隆進会長、全日本華僑華人社団連合会の賀乃和会長、日本中華總商会の代表理事で、評議員会長の厳浩氏ら在日華人の代表130余名及び中国駐日本大使館の施泳公使、陳巍参事官兼総領事らが出席した。

呉江浩大使は、在日華僑の心こもる歓迎に感謝するとともに、新旧の友人たちと一堂に会することができたことを喜び、次のように挨拶した。「私は、日本に赴任する直前に中国の『両会』に出席し、中国の過去5年間の驚異的な発展と、その成果は容易ならざるものであると深く感じました。事実として、習近平同志を中心とする党中央の強力なリーダーシップの下で、すべての中国人が心を一つに力を合わせれば、乗り越えられない困難や起こせない奇跡はないことが再び証明されたのです。李強総理は記者会見で、中国経済の見通しについて、『困難を恐れず勇気をもって前進すれば、未来は明るい』と述べましたが、われわれはこの言葉に確固たる自信をもっています」。

呉江浩大使はさらに、現在、中日関係は新たな十字路に立っていると指摘し、決意を語った。「昨年11月、習近平主席と岸田文雄首相はバンコクで会談を行い、新時代の要請にかなった安定的かつ建設的な中日関係を構築するとの共通認識に達し、今後の中日関係の方向性を明示しました。大使としての私の最重要の任務は、両国首脳のこの共通認識を実行に移すことです。華僑同胞の皆様の絶大なる支持、理解、協力の下、困難を恐れず、全力を尽くして、祖国と人民から託された任務を全うして参りたいと思います」。

呉江浩大使はさらに強調した。「祖国の日進月歩の近代化は、在日華僑同胞の皆様の絶大なるご支援の賜物であり、中日関係の健全かつ安定的な発展も、皆様の献身によるものです。習近平主席は、『中日友好の基礎は民間にある』と述べました。在日華僑同胞の皆様には、今後とも愛国愛郷の精神を発揚し、自らの事業で祖国の発展に貢献し、中日の各分野における交流・協力を積極的に推進し、中国の物語を語り、中華民族の偉大な復興という中国の夢の実現のために、新たな知恵と力を発揮していただきたいと願っています。駐日大使館・領事館は、『人民中心』を旨とし、華僑華人社会の発展に心を寄せ、在日華僑華人同胞の安寧を常に念頭に置き、人民のための外交をしっかりと担い、駐日大使館・領事館が、華僑同胞のための団結と安心の拠り所となるよう努めて参ります」。

呉江浩大使が会場に入ると、参加者全員が起立し、温かい拍手で歓迎した。大使は腰をかがめてお辞儀をしながら、老華僑の諸先輩方と握手を交わし、労をねぎらった。大使は挨拶の中で、「駐日大使館で仕事をするのは、これで3回目となり、感慨無量です」と語った。

さらに、呉江浩大使は「中国で日本語を学んでいた頃、在日華僑である凌星光教授が編纂した『日漢小辞典』を用い、本日ご列席の莫邦富先生から日本語を教わり、多くの老華僑の先輩方に支えていただきました」と当時を振り返った。呉大使が就任して初となる公務が華僑華人の集いであったことに、参加者の多くが、大使の華僑華人に対する深い情愛を感じ取っていた。

陳隆進会長、賀乃和会長、厳浩会長がそれぞれ挨拶に立ち、呉江浩大使の就任に歓迎の言葉を述べ、在日華僑同胞は、祖国及び大使館の支援に感謝するとともに、「中日平和友好条約」締結45周年を契機として、両国の民間友好交流を促進し、中国の物語を語り続け、中国の現代化建設に積極的に参画し、中華民族の偉大な復興に貢献していきたいと抱負を述べた。