中国富豪番付2022 「90後」は17人

中国の調査機関・胡潤研究院は8日、中国の富豪番付「胡潤百富榜2022」を発表した。今年番付入りした個人資産50億元(1元は約20.1円)以上の企業家は前年比11%(160人)減の1305人で、その資産総額は同18%減の24兆5千億元だった。個人資産が1千億元以上の企業家は昨年より11人少ない34人、10億ドル(1ドルは約145.8円)以上の企業家は同239人少ない946人だった。中国新聞網が伝えた。

番付を見ると、ミネラルウォーター「農夫山泉」で知られる浙江省出身の鍾睒睒氏(68)は、資産額が同650億元(17%)増の4550億元に達し、2回目の中国富豪のトップになった。また20数年ぶりに中国富豪トップの資産額の最高も更新した。

ショート動画共有アプリ「抖音(中国版TikTok)」を運営する字節跳動(バイトダンス)社の張一鳴氏(39)は、資産額が同950億元(28%)減の2450億元で2位になり、順位は昨年と変わらなかった。電気自動車(EV)用の電池を手がける寧徳時代新エネルギー科技股份有限公司の曽毓群氏(54)は、資産額が同900億元(28%)減の2300億元で3位になり、順位は昨年と同じだった。

今年番付入りした企業家の平均年齢は58歳で昨年より2歳上がった。40歳以下は同16人減の94人で、そのうち裸一貫から身を起こした人が36人だった。「90後(1990年代生まれ)」は同3人増の17人で、そのうち裸一貫組は3人だった。

女性企業家の割合は26.7%となり、昨年の26%とほぼ横ばい。そのうち6割が裸一貫組だ。